早期退職1年目の税金の罠
55歳での早期退職(FIRE)、そして「2000万円」の退職金。毎日の満員電車から解放され、これからは悠々自適のセカンドライフが始まるはず……そんな甘い見通しを立てて会社を辞めた人が、わずか3年後、近所のコンビニで必死にレジ打ちのアルバイトをしている姿を想像できるでしょうか。
「老後資金2000万円必要」「いや4000万円必要だ」などと散々煽ってくれているのに、「退職金2000万円で悠々自適のセカンドライフ」だと早期退職する甘い見通し人が出てくるものなのか?
元々資産をしっかり築いていて、退職金2000万円を合わせれば十分な資産額に達した、くらいでもない限り、FIREという言葉を出すのはおかしいですね。
「早期退職1年目の税金と社会保険料の罠」については、私もサラリーマンを辞めた直後に経験しているのでよくわかるのですが…
早期退職1年目の税金の罠vs失業保険
早期退職した1年目は、前年の所得ベースで計算される住民税や社会保険料に苦しむのはその通り。
しかしながら、全くの無収入かと言うとそれは違います。なぜかと言うと、失業保険の給付があるからです。
55歳で希望退職者の募集に応募して早期退職した場合なら会社都合退職の扱いで、給付制限期間はなくすぐに失業給付を受けられます。
20年以上勤務していた55歳なら、最大の330日間の給付がもらえます。ほぼ丸1年ですね。
早期退職した1年目は、全く働かなくても失業保険を受け取れるという幸せな期間になります。(仕事を探す必要はあります)
さらに国民健康保険料については、会社都合退職において前年の給与所得の30%とみなす軽減制度もあります。
つまりこれらを勘案した上で「税金の罠と失業保険」の両面で考えないといけませんね。FPならそれくらいやらないとダメでしょう。
ここまで甘い見通しの人はほぼいない
流石にここまで甘い見通しの人はほとんどいないのが現実で、むしろ「FIREしても働き続ける」人の方が多いくらいです。
世の中には「1億円あっても仕事やめるのは不安」「3億円あっても足りない」という人もいるくらいですし。
せめて節約生活をするか、お金の不安があったらまた働く覚悟は持っておくべきでしょう。私はこちらのタイプです。
「退職1年目の税金と社会保険料の罠」については、仕事を辞めてしばらくのんびりしたいとか、フリーランスになる人にとっても知っておくべきことですし、失業保険の要件についても調べておくことをオススメします。
