社会階級の一つ「有閑階級」
「有閑階級(Leisure Class)」とは、アメリカの経済学者・社会学者のソースティン・ヴェブレンが『有閑階級の理論』で提唱した、社会階級の一つを表す言葉だそうです。
財産があるため労働はせず、自己顕示をするために消費をする人たちのこと。
『有閑階級の理論』を発表した1899年当時のアメリカには、そういう人たちがいたようですね。
「有閑階級」はフィクションの世界の存在?
「有閑」と聞いて思い出すのは、一条ゆかりの代表作『有閑倶楽部』ですね。
超大金持ちの子女が通う幼小中高大一貫制の名門校の高等部生徒会の話です。
フィクションの世界においては、「有閑階級」は興味深い存在として、また一般人にはできないことを金の力で可能にしてしまったり、と便利な存在として描かれます。
一方で某フランス書院の作品によく登場する「有閑マダム」のような存在もあったり。
いずれにせよ、フィクションの世界ではよく見かけるけれど、日本において我々一般人は実際に見るチャンスはほぼゼロですね。
今の時代、SNSで消費による自己顕示をしている人は、お金持ちよりも詐欺とか情報商材売りが多いですし…
「FIRE」は似て非なるもの
「有閑階級」と「FIRE」を比較した時、「FIRE」もアメリカで始まったムーブメントなので、そこは共通点かもしれません。
財産があるため労働はしないという点も同じですが、FIREでは必ずしも自己顕示をするために消費はしないかな。SNSで自己顕示は別として。
「有閑階級」が皮肉を込めて作られた言葉であるのに対し、「FIRE」は実践している人が自ら作った言葉ですから、そもそもの成立過程が違う。
ただ「閑(暇)がある」という点で、字面だけ見ればFIREも「有閑階級」と言えますけれど。
時代も違いますし、「有閑階級」と「FIRE」は似た部分はあるが非なるものですね。
