お金に振り回される大人になる理由
実は、多くの日本人が「貯めること(守り)」は教わっても、「使うこと(攻め・投資)」を学ばないまま大人になっています。その結果、親の背中を見て「お金は使うとなくなる恐ろしいもの」あるいは「ストレス発散の道具」という極端な価値観を無意識にコピーしてしまうのです。
子どもに対して「お金は大切に」「無駄遣いはダメ」と言い過ぎて、同時にそういう姿を見せていると、必要なことにもお金が使えなくなるというのはあるかもしれません。
ただし、そう言いつつも親がストレス発散に使っているのを見て、子どもが「ストレス発散の道具」という価値観を身につけるというのはちょっと極端に感じます。
流石にそういう親は「お金は大切に」なんて言わないのではないかと。
だからどちらかというと貧乏よりも倹約家(悪く言えば守銭奴)になる可能性の方が高いかな?
いずれにせよ、子は親の行動を見て育つということだと思います。親の言葉の問題でなく、行動の問題ですね。
「死ぬ瞬間が1番金持ち」を見て育つと
もし子どもの祖父・祖母が、たくさんの資産を持ったまま亡くなっていくのを見たら、「お金は使うとなくなる」価値観になりはしないでしょうか。
いわゆる「死ぬ瞬間が1番金持ち」というケースです。
遺産を遺してくれてありがたい反面、祖父・祖母の姿を見て「大切に使わないと」という気持ちから使えなくなってしまう…
この場合は親ではなく祖父・祖母ですから、それほど影響を受けないかもしれませんが。
「心理的リアクタンス」で言えば
また禁止されるとその反動が出る「心理的リアクタンス」については、「有意義なことにお金を使え」とゲームや漫画を禁止すると、大人になってその反動がくるというのはよく聞く話です。
「幸せなお金の使い方」を教えると言えば正しいように聞こえますが、それが「親にとっての幸せ」という価値観の押し付けになってはいけませんね。
親には一見無駄遣いに思えるものであっても、頭ごなしに「無駄遣いはダメ」と言わない懐の深さが求められるということでしょうか。
親がお金との向き合い方を教えていても、結果として子どもが何かモノを集める趣味に走ってしまうことだってあるはずです。
教育にはこれはやめとけということはあっても、これをやれば正解というものはないので、難しいですね。
