「一生懸命」は「一所懸命」
今は「一生懸命(いっしょうけんめい)」が一般的ですが、元々は「一所懸命(いっしょけんめい)」です。
武士が「一ヶ所の所領を命がけで守る」ことから転じて、「物事を命がけでやる」になり、また「一生懸命」へと変化しました。
「一生懸命」は江戸時代の文献で既に見られているそうです。武士以外も使うのなら「一生懸命」の方が良かったのかもしれません。
「一所懸命」が「一生懸命」へと変化していく中で、当時のマナー屋(失礼クリエイター)が「一生懸命はNG!」と言っていたかは定かではありません(ねーよ)。
「一生懸命」は変化していく日本語の見本の一つであり、今まさに変化しつつある言葉も事細かに「失礼」「NG」などと言わないでもらいたいものですね。
日本人は「一所懸命」にこだわり過ぎ
「一所懸命(一生懸命)」から「一社懸命」という言葉が生まれたように、日本では一つの土地や一つの組織に命を懸けることを重んじてきました。
「先祖伝来の土地」であったり、「代々お仕えしてきた主」であったり、戦後は「終身雇用」になり…
安定している時は、保守的な考え方があっていたんでしょうけど。
でも最近では、ずっと住んできた土地が限界集落となり住み続けられない事態が起き始めています。
終身雇用を続けられる企業も減り、「一社懸命」も難しくなりました。
つまり「一所懸命」ができる時代ではなくなってきています。「一所懸命」で生きてきた高齢者とは、価値観の違いで議論が噛み合わないかも?
もはや「一所懸命」の時代ではない
今は必ずしも「一所懸命」する時代ではないので、住む場所や職場・職業・勤務形態を変えたり、時には「逃げるは恥だが役に立つ」とばかりにその場所から逃げるのもありです。
定住する家を持たずに移動しながら生活する「アドレスホッパー」というライフスタイルも広がっています。
「一所懸命」が「一生懸命」へと変化したように、一つの場所にこだわらず、とにかく自分の一生(人生)を大切にする生き方でいいのではないでしょうか。
