「ていねいな暮らし」ブームに批判
なぜ、「ていねいな暮らし」は憧れの対象となり、同時に批判されたのだろうか? 高度経済成長期に専業主婦が既婚女性の多数派となり、「ていねいな暮らし」が理想化される時代が始まった。その後、2度目のブームが訪れることになり……。
「ていねいな暮らし」ブームの1度目は高度経済成長期、2度目は2000年代に入って起こったスローフードブームだと。
あまりブームという感覚はなく、敢えて言うなら静かなブームでしょうか。一部の人に浸透しているイメージですね。
2018年に「ていねいな暮らし」について記事に書いていますが、それは「エシカル(倫理的・道徳的)消費」をていねいな暮らしの定義にしていて疑問に思ったためです。
にほんブログ村の「丁寧な暮らし」は、今も登録数900を超える人気カテゴリーですから、ブームは終わってなさそうです。
『MERY』内での検索では急上昇
一方、Webメディア『MERY』内での「丁寧な暮らし」という検索の数は、2018年から2020年の2年間で12.8倍になったとか。
やはり「ていねいな暮らし」ブームはじわじわと続いていて、また根強い支持者がいるのですかね。
一方で「時短」は家電や日用品の世界では人気のキーワードですから、二極化しているのかもしれません。
他人の「ていねいな暮らし」ぶりに腹を立てる
一方、元記事にあるような他人のていねいな暮らしぶりに腹を立てる心境が生まれているのは、SNSの影響も大きいはず。
自慢やマウンティングだと感じてしまうという話です。これも以前に書いています。
自分のていねいな暮らしぶりを見せるだけならまだしも、「食品添加物=危険」といった見方で語られると腹が立つのもしょうがない。
最近では反添加物の人たちが「白だし」までターゲットにしだして、それに対して反論する記事も出ました。
これが「ていねいな暮らし」ブームに批判が噴出する理由の一つだと思います。
自分たちのやっていることが素晴らしいと訴えるために、他の人がやっていることを貶め始めると危ない。
このあたりは、FIREや早期リタイアにも言えることかもしれませんから、気をつけたいものですね。