「消費者の意識改革」はできるか?
「お客様は神様」などと言い出す客を大切に扱う必要は全くないのは同感ですが、「消費者もどこかで働く労働者」という考え方でどうにかなるのかなぁ?
というのも「どこかで働く中で虐げられているから、同じことをやっている」のではないかと。
下請け企業は虐げられている
虐待やDVを受けて育つと、自分の子にも虐待してしまう「虐待の連鎖」があると言われます。
一方、日本の企業間の取引の中で、下請けの会社で働く労働者はクライアントの企業に頭が上がらない状態になりがちです。
働く中で(クライアント企業から)虐げられた人が、消費者となった時に虐げている連鎖になっているのなら、消費者だけに意識改革を求めても無駄です。
元々「働き方改革」という意味では、下請取引の適正化こそ重要で、それが客がいじめる連鎖の観点でも改善が期待できます。
日本の3人に1人は労働者でない消費者
もう一つの問題点は、日本の高齢者(65歳以上)の割合は27.3%を超えています。
高齢者の中にも働いている人はいますが、これに専業主婦・学生・ニートなどを加えるとおそらく3人に1人は労働者ではない消費者です。
「消費者だって、どこかで働く労働者」と言われても「働いてねーしwww」になってしまいます。
さらに高齢者がキレやすい事実まで加えると、大変難しい問題です。
生産性が低い日本の一因
「お客様は神様」や「金出す方が偉い」といった観念が売る側や下請けの労働時間を長くしている一因であると思います。
私も下請け常駐で意味もなく念の為待機させられた経験があります。
変えるなら大手・元請け企業の意識の方が先です。企業間の取引だって「共に働くもの同士」のはずですから。