老後資金の必要額はいくらか?
しかし、「老後資金がいくら必要なのか?」よりも、もっと重要なことがあります。それは老後生活における「収支のバランス」です。このお金が、あなたの老後生活をどんなものにするのかを決定づけます。
「老後資金の必要額はいくらか?」という問いに対し、「人それぞれ」という回答。いや全くその通りとしか言いようがありません。
ただ現役世代にとって、年金見込み額は50歳以上になればねんきん定期便にも記載されるし、ある予想ができますが、リタイア後の支出はわからないから不安が膨らんでしまいます。
結局「収支のバランス」が重要なのは間違いないのですが、それができるのかわからないんですよねぇ。
共働きなら老後は余裕?
老後の生活費が赤字だというデータは、現在の高齢者(無職世帯)の家計調査によるもの。
ただ今の高齢者の多くは専業主婦だった家庭も多い世代ですから、共働き世帯は今の高齢者のデータはそのまま当てはまらないという指摘は正しいですね。
厚生年金の平均額は男女で差がありますが、夫婦でがっつり働いていたら世間の平均よりも多い年金収入がありますから。
現役世代同様に年金も2馬力ということですね。
一人になったらいきなり半分に
しかしずっと年金収入が多いという保証はありません。
同じ年金額の夫婦であれば、配偶者に先立たれてしまった場合、夫婦でもらっていた時とくらべて年金額が最悪半減になるということ。
夫婦で合わせてたくさんもらっていて、贅沢な生活に慣れてしまっていると、一人になった時に大変です。
2人から1人なったとしても、生活費が半分になるわけではありませんから。
結局、「収支のバランス」をいかに取るかが重要ということはかわりません。
そのためには収入と支出をしっかり把握することが求められますが、それがわかっておらず課題となる人も多いのでしょうね。