「新NISAブーム」の今
『きみのお金は誰のため: ボスが教えてくれた「お金の謎」と「社会のしくみ」』の田内学氏と、『転換の時代を生き抜く投資の教科書』の後藤達也氏の対談記事です。
タイトルは「日本中が熱狂」だとか「不都合な真実」だとか書いてますが、特にそういう話にはなっておらず、冷静な対談です。
ただ、中編では円安・株高で儲かっている人がオラオラとブームを煽る声ばかり大きくなり、警鐘の声はかきけされるという危惧について語られています。
新NISAの投資先はオルカンやS&P500が多く日本企業に回ってない、また円安でも日本企業の製品が買われてないという点も危惧されていますが。
新NISAで日本中が熱狂?
新NISAで日本中が熱狂しているとは思いませんが、一部では熱くなっていると感じます。新NISAを使っているひとは半分くらいですし。
そして「乗り遅れるかも」という危惧から新NISAで投資を始める人も出ているのではないかと。
今発売中の女性誌『anan 2024年 4月24日号』の表紙が『名探偵コナン』だったので、気になって手にとってみたら、特集が「マネーとマナーの新常識2024」でした。
まさに「女性誌がマネー特集を組んだら相場は天井」という相場の格言(?)の局面まで来たか、という印象です。
未来のことはわからない
後藤達也氏はメディアから予測を求められて答えられないと使われなくリスクがあっても答えないようにしているとか。
断定口調が求められるけれど、断定できるものではないからと。
日本の株価の先行きについても、バブル超えはしてもその先どうなるわからないし、トランプ氏が大統領になってもアメリカの経済や株価がどうなるかわからないとしています。
まぁ最近は戦争の影響で下落しているし、断定する方が怪しいと思った方が良いですね。
未来のことはわからない覚悟を持って、長期で積み立て投資をやるなら問題はないでしょう。
老後のための資産形成と、節税効果を考えたらiDecoにもっと注目が集まるべきなのに、そうならないのが気がかりではありますが。