「人生の4大コスト」は合計1億7千万円!?
最近話題になっているホリエモンが唱えた「人生の4大コスト」ですが、以下の通りです。
・家族(生涯コスト平均 6500万円)
・家(生涯コスト平均 6000万円)
・自動車(生涯コスト平均 4200万円)
・結婚(生涯コスト平均 550万円)
これは「生涯コスト平均」というより「首都圏平均」と行った方がいいんじゃないかなぁ?
特に高すぎるのが自動車で、60年で割ったら年間70万円の計算です。よく言われる年間維持費40万円で、車体費用が年間30万円の計算と思われます。
私なんか本体費用含めて年間30万円くらいで自動車持ってますけどね。公共交通機関に縛られないのは良い点です。
車持っていない場合は何らかの「移動コスト」がかかるので、それを引いたのが本当のコストです。決して移動コストをゼロにはできません。
自転車を買えばコストかかるし、移動で余計に時間がかかれば時間というコストも払うことになります。
この中で割と容易にゼロにできるのは結婚で、儀式の費用のみとするならばゼロにすることは可能。相手次第ですが。会社・地域によってはお祝い金が貰えてプラスです。
家族は、パートナーが自分以上に働いてくれるなら「ヒモ」という夢のような選択肢も見えてます。あくまで夢ですが。
住居コストを月10万円とすると…
家を買わなくても同様のコストがかかるのが住居です。自分の親が家を持っている場合、同居してそのまま遺産相続できるラッキーな立場ならかなり削減可能ですが、それは運です。
首都圏に住んだとして、月10万円で60年間住んだとしましょう。年間120万円ですが、首都圏では更新料という他の地域ではない費用もかかるので年間125万円として計算します。
125×60=7500万円のコストですね!
高いところ住みすぎ?首都圏じゃちょっと広い部屋に住んだらこんなもんでしょう。不便なところに住むと、通勤で時間と苦痛のコストを支払うことになりますし。
ホリエモンの言いたいのはゼロにするのではなく「4大コストを大幅にカットすれば自由に生きやすい」のようですけど、家を買わずに同レベルの家を借りればコストが大きくカットどころかそれ以上にかかりかねません。
家を買わない選択は、いつでも引っ越しできる自由度や、ローンで縛られないことの方が重要だと思います。
出来上がった搾取構造
一方で、高収入の仕事は東京・首都圏に集まっているし、同じ仕事でも東京・首都圏で働いた方が時給は高い。
しかし住居コストが高いため、多少の高収入は相殺されてしまうという、一種の搾取構造が出来上がっています。使用者に搾取されているのではなく、不動産持ちに搾取されている構造です。
地価を下げたくないから、どんどん東京への一極集中はやめられず人が集まり、搾取の構造もあって可処分所得が減るため少子化が進むという悪循環も生んでいます。
戦中戦後霞ヶ関によって一貫して国策として行われてきた東京一極集中ですが、日本全体が人口減少をしても、東京に人を集め続けるでしょう。
地方に仕事を分散した方が、家賃は安いわ、更新料なんてものはないわで、住居コストが下がってみんな幸せになりそうなもんですがねぇ…
仮に、遷都して霞が関などの不動産を全て売却か賃貸にすれば、日本政府の借金の返済に充てられると思っているのですが、試算した人はいないのかな?