「働かせない改革」が必要
あえて言えば、ニートちゃんや引きこもりちゃんや休職ちゃんこそ、今の時代を謳歌しているのではないかと言えるが、それを肯定しようものなら多くの批判が届くことも想像できる。たいていは、あまり働かなくても生きられる時代になったのにそれをしない。すればするで、肩身がせまい。
いやまったくその通り!
とあまり大きな声で言うのは確かにはばかられますねぇ。まぁ私なんかは貧乏生活をしているわけで、他人にオススメできるものではありませんし。
でも、この猛暑の中で家でゴロゴロしていられたり、満員電車でつらい思いをしなくて済むのは本当に良い状況だとしみじみ感じています。
完全に無職でなくても、「適度に便利」=「適度に働く」という落とし所は重要ですよね。いわゆる「ワークライフバランス」ですけど。
「働き方改革」は経済界からの要請
今回の働き方改革法案は、経団連からの要請で実現したものが多いので、「働かせ方改革」と言って差し支えないでしょう。
一方、退社から出社に一定時間のインターバルを設ける「勤務間インターバル規制」については、厚労省が「勤務間インターバルの義務化は時期尚早」などと言って消極的のようです。
そんなことを言ってる人には「時期尚早と言う者は100年たっても時期尚早と言う」との言葉を贈りたいです。
日本はますます「適度に働く」ことが難しくなっているようにも感じますね。それができるのが低賃金くらいなので適度に便利になるまで働くと結局労働時間が長くなってしまう。
日本の労働の常識は歪んでいる
記事の中で、毎日8時間働くのが常識になっていることを思い込みとしていますが、日本では残業をすることすら常識だと思い込んでいます。
そもそも、原則として「残業」はやってはいけないもので、「36協定」を結ぶことで年間360時間まで認められ、特別条項でそれを超えることができます。
ところが、その36協定すら結んでいない中小企業も多数という事実!
この状況では、毎日働くのを辞めることが遠く感じられますね…
髙坂勝氏の「ダウンシフト」という考え方には共感しますし、セミリタイア生活を送っている今の私は実行中のつもり。
しかし世間の認識が「そういう生き方もあり」になるのはまだまだ先の話なのだろうと思います。