確定申告は罰ゲーム?
「ムダ!」と言って辞めるわけにはいかないのが納税ですが、「生産性アップしろ」とは言いたくなります。
記事の通り改善して欲しいと思いますが、日本人の大多数はサラリーマン(給与所得者)なのでその気持ちはわかってもらいにくいですね。
確定申告が複雑な理由は…
私も確定申告の最初数回は本当にわからないことだらけでした。今のようにインターネットに情報が溢れている時代でもなかったので。
そしていつしか確定申告を難しくしているのは、「税理士の仕事を作っている」という印象を持ちました。
税務署で一定期間働いた人は、一部科目免除で税理士になれる仕組みがあるんですよね。一種の天下り先です。
申告の仕組みもそうですが、税金の仕組みをシンプルにはしたくない圧力が働いている印象です。
e-Taxも普及していない
申告の仕組みでは、e-Taxが思ったほど普及していません。
先ず、e-Taxソフトが使いにくい。紙ベースの申告書類を基にして、入力枠を作っただけというものですしねぇ。
AIが入力をサポートしてくれる…なんてのは現状では到底開発できないでしょう。
近年はWeb版も登場しましたが、必要なブラウザが「Microsoft Internet Explorer 11 (Microsoft Edgeではご利用になれません。)」です。
官庁や地方公共団体はIEを前提に作っているところがまだまだ多いんですよねぇ。
これから副業で確定申告する人が増えたら、どうなるのか心配です。
企業の生産性を落としている仕組み
企業は雇用している従業員の申告を肩代わりしていますが、従業員の収入を申告する先は税務署だけではありません。
従業員の4~6月の給料の平均を「標準報酬月額」として社会保険庁に申告しなければなりません。
「標準報酬月額」を基に1年間の健康保険料と厚生年金保険料が決まり、それを天引きして支払うわけです。
わざわざ2箇所に収入を申告し、お金を納めるのは面倒を増やしているだけ。それをまとめようというのが「歳入庁構想」で、その考え方は私は賛成です。
これも社会保険労務士の仕事を減らすことになるかもしれませんが…
日本の生産性を上げるのはとても難しいことなのでしょうね。