なぜ大富豪は満足できないのか？
そのため、人間は数値化することが可能な「比較が容易な次元」に目を向けるケースが多いそうです。ノートン教授は「その際、お金こそ素晴らしい尺度となる。自分がそれまでよりもうまくやっているかどうかを知る必要があるなら、簡単に確認することができます。
以前、友達の数やSNSのフォロワー数など、「目立つ数字に気を取られ過ぎる」傾向が強く、他の尺度が気にされなさすぎることについて書きました。
そのケースはやはり多く、最もわかりやすく較べやすい尺度が「お金」になってしまう、ということですかね。
1億円を持っていても、その2～3倍を求める
1億円以上の純資産を持っていても満足せず、「2～3倍の資産が必要」と答えるのはまぁしょうがないかな、と思いました。
そりゃ倹約家なら余裕でしょうけど、年間に1000万円使う人なら10年でなくなると思うでしょうし、子どものために使いたいと思う人もいるでしょう。
5億円以上の純資産を持っていれば満足するのか、10億円以上なら満足するのか、それぞれの傾向を出してもらいたいですね。
たぶん、いくらになっても満足はしないのだろうと思いますけど…
数字は他人と比較しやすい
「お金を持っているのに満足できない人」で今頭に浮かぶのは逮捕された自動車会社の元会長ですが、彼も同業のグローバル企業のCEOの報酬と較べて低いとされていました。
お金持ちになったらなったで、お金持ちのコミュニティの中に入るので自分はまだまだ少ないと思ってしまうのしょう。
自身の地位を維持するため、近い地位の他人より優位に立っていると感じるためにお金を使う超富裕層の金融慣行は大変だなぁと思います。
他人との比較で幸福感を得ようとすると、果てしない苦労が必要になってしまうということですね。
