「健康で長生き」は幻想
長生きすればするほどあちこち悪くなって、寝たきり生活になって最後を迎える可能性が高いわけですよね。
そりゃそーだ、という話ですが、意外と「健康で長生きして最期はピンピンコロリ」を夢見る人は多いのかもしれません。
「老衰」が理想的な死に方というのも同様で、健康でいきなり老衰はできないものですから、それは寝たきりの最期を示しています。
理想は健康寿命を可能な限り長くすることですが、健康に気を遣っていればそれができるかというと、運も絡んでくるので難しいですね。
健康に気をつけるとピンピンコロリが遠くなる?
食事に気をつけて運動をしていれば、早くから歩けなくなって長い期間を要介助・要介護で過ごすことはないでしょう。
でも長生きすれば最後には結局歩けなくなりますし、同時に認知症になるリスクが高くなってきます。
もしかすると一番ピンピンコロリに近い死に方は、脳卒中や心疾患で突然死することかもしれません。
ただし、うまく救急車が間に合って命を取り留めると半身麻痺で生き残ることもあります。
うちの父が脳梗塞で少し麻痺が出て、再度の脳梗塞で寝たきりになったパターンでした。
医者にも医療にも民間療法にも幻想を抱かない
医者や医療に期待を持ちすぎるな、という言葉はまさにその通りですが、どうしても期待はしてしまいますね。
それが裏切られたと感じた人の中には、怪しい民間療法にハマって高いお金をむしり取られることもあります。
その時の年齢が若いなら、治せばまた元気に生きられると考えて藁にもすがる思いになるかもしれませんが、高齢者になれば諦めも肝心かな。
人格者の医者にはめぐり逢えたらラッキーくらいに思っておいた方がいいですね。