『ポツンと一軒家』に住む人は幸せ?
朝日放送の『ポツンと一軒家』を観る時に、住んでいる人が幸せかどうかを気にする人は少ないのではないでしょうか。
田舎暮らしを考えている人の参考になるかというと、田舎暮らしの一番の懸念の人間関係が全くない世界ですから、参考にならないと思いますし。
都会の人から見て、極端ではあるけれど田舎暮らしの大変さがわかる程度ではないのかな。
テレビでは放送できない部分がたくさんあると思ってみないといけませんしね。
和歌山県の一軒家で備長炭作りをする一家
一昨日3月10日放送の番組をたまたま観ていたのですが、和歌山県で備長炭作りをしている一軒家を訪ねていました。
9年前に一軒家を購入して移住しているので、この番組の中で珍しいタイプかもしれません。
竈や薪ストーブは元々あったようですが、改装しておしゃれな家でした。新規就農者として近畿農政局で紹介もされています。
「製炭と農業に願いを込めて!」~地域で生きる・伝える・遺す~
炭焼きは結婚してから研修を受けて始めたそうですが、「炭焼きが好きなんですか?」と聞いたら返ってきた答えは「そういうわけじゃない」。
「一人でできる仕事がしたかった」
「気楽でいい」
「サラリーマンにはあまり向いてない(やったことがない)」
という仕事観には激しく同意しました。
林業コミでやっている炭焼きという仕事は楽じゃないし、窯を作る初期投資も必要です。
作っているのは紀州備長炭なので比較的売りやすいとは言え、販路も自分で開拓しているので軌道に乗るまでが大変だったと思います。
子どもが幸せそうで良かった
夫婦は田舎暮らしが好きで始めて良くても、子どもが思春期になって「都会がいい」と言い出さないかが心配なところです。
ところが、今おばあちゃん家で暮らしながら高校に通っている長女は「田舎がいい」と言うし、弟も楽しそうな一家でした。
本人が幸せかどうかはあまり気にして観ていませんが、幸せな家庭を築いているのだと感じさせる回でしたね。
なお、この回は今週いっぱい無料のTVerで見逃し視聴可能です。
「終の住処」にしたいと思っても
『ポツンと一軒家』を終の住処にしたいと思っても、実際にはそう簡単ではないと思います。
寝たきりとまではいかなくても、足腰悪くしたり、車が運転できなくなったら田舎暮らしは厳しいです。
実際には放棄された一軒家が多いと思いますし、それを買って使ってくれる今回のような事例は少ないでしょう。
この番組も、衛星写真で見つけた一軒家を目指して行ってみたら空き家だった、なんてことが実は多いのだろうと思います。