血圧130は「血圧高め」では済まない?
「130超えると血圧高め」というテレビのCMがありますが、あくまで「高め」と言っているだけで、「高血圧」とまでは言ってないんですよね。
用語としては「正常高値血圧」で、140以上が治療が必要な「高血圧」とされてきました。
しかし、高血圧治療ガイドライン2019では130から139を「高値血圧」に名称改定して、要治療の扱いになるようです。そして120以上が「正常高値血圧」になると。
降圧剤を売るための陰謀説
このガイドライン改定は、血圧を下げる降圧剤をより多くの人に売るための製薬会社の陰謀説も囁かれています。
薬を飲まないと危険な場合は飲みますが、できれば薬は飲まないにこしたことはありませんからねぇ。
130以上の「高値血圧」では、すぐに投薬治療を行うわけではないようですが、下がらなければ投薬も考えられますし、140以上ならすぐ投薬となるかもしれません。
日本ではますますグレープフルーツが売れなくなりそうですね(カルシウム拮抗薬の降圧剤は強く効きすぎるため)。
降圧剤を処方された母親に買ったもの
80歳を超えたうちの母も、血圧が140を超えたので降圧剤(カルシウム拮抗薬)を処方されるようになりました。
でも、医者に測ってもらうと高めに出るけど、家で測るともう少し低いし、薬を飲むと大きく下がるのであまり飲みたくない、と言うのです。
医者からは「飲んでないとだめ」と言われるから飲んでるそうなのですが。
そこで、半分にしてみれば?ということで錠剤を簡単に半分切れる「ピルカッター」を買ってみました。
半分にしても血圧が十分下がって24時間持続していたので、そのまま続けているようです。医者には半分にしてると言ってないそうですが。
全くと言っていいほど親孝行ができていない私ですが、これくらいの小さな親孝行ができて良かったです。
ピルカッターには需要がある?
先日、母から電話があり、友達がピルカッターを欲しいと言ってるからもう一つ注文してくれ、と言われて買いました。
ピルカッターは薬の品質に影響がありますし、本来は使うべきでものではありません。それゆえ、薬局などではまず売られていません。
でも薬をたくさん飲む高齢者に需要があるのかもしれませんね。
降圧剤(カルシウム拮抗薬)では、1錠に含まれる成分が5mg、10mg、20mgの3種類があり、10mgを飲むべき人が20mgを処方してもらって、半分に切って飲む使い方もあるそうです。(その方が薬代が安くなる)
逆に、血圧130から降圧剤を処方するのならば、効きすぎる人のために2.5mgの薬を作っていいんじゃないかと思ったり。
加齢とともに血圧は上がっていきますが、高血圧と言われないように気をつけておきたいですね。