年収500万円で「人生詰んだ」
これで「人生詰んだ」というのは流石にアホかと思うのは当然です。
でも、「この先は明るくない」「下り坂しか待っていない」という感覚はわかります。
それを終了という意味での「詰んだ」と表現するから批判を浴びるだけで、「消化試合」とでも言えば共感を得られたかもしれません。
終身雇用の終了で「消化試合」の人が増える?
財界の大物から「終身雇用(+年功序列)は限界」という発言が相次いて話題になっています。
もっと前から限界だったと思うので、やっと動き出してこれから変わっていかざるをえませんが、時間をかけて変えていくとなるとどうなるのやら。
そして終身雇用の終了で、40歳前後で仕事人として「明るい未来は待っていない」と感じる人は増えるでしょう。
そこから先の人生はある意味「消化試合」と感じるかもしれません。
「いつのまにか撤退戦なのが人生」という言葉もあります。私も40歳を過ぎた頃から下り坂に入ったと感じました。
今はセミリタイアというできるだけゆるやかに下り坂を下っていく、消化試合・撤退戦の真っ只中のつもりです。
消化試合なりに愉しめばいい
「詰み」は将棋用語ですが、プロの対局では実際に詰みまで局面を進めること少なく、それよりも早く負けを認めて投了します。
スポーツでは制限時間や規定の回数まで進めることがほとんどですが、カーリングのように負けを認めるスポーツも中には存在します。
10エンドまであるうち、総当たり戦では最低6エンドまで、決勝Tなら8エンドまでやればコンシード可能となっていますが、あまりに大差になった場合には、最後に「Spin-O-Rama」と呼ばれるショットを披露することがあります。
2019年の日本カーリング選手権女子決勝でLS北見のスキップ・藤澤五月選手が見せて話題になりました。
また次があるスポーツと、一度きりの人生を同列に語るわけにはいきません。
でも消化試合なら消化試合なりのやり方、愉しみ方があるとは思います。