「訳あり商品」は本当におトク?
「訳あり商品」で私が思い浮かべるのは、賞味期限・消費期限間近の食品と、B級品です。
B級品は、道の駅の産直店やスーパーの地元の産直品のコーナーに農家が持ち込んで売っている野菜や果物をたまに買っていますが、よく選んで変えばおトクだと思います。
これは地方に住んでいる方が有利かもしれませんね。最近は道の駅に限らず、産直店や販売委託で産直品を置くスーパーが増えましたし、農家にとっても販売ルートが増えて良いようです。
ただ、それが人気になると「訳あり」と見せかける商売も出てくるので要注意ですねぇ。
繰り返しやってる「閉店セール」
「訳あり」と見せかける商売の代表が、紳士服チェーンなどがやっていた繰り返しの「閉店セール」です。
もちろん、ずっと「閉店セール」をやるのは、景品表示法違反の「有利誤認」に当たる可能性があります。
一度は高い設定で売っておいて、土日のセールや閉店セールで大幅割引で安くなったと見せかける手法もよく行われていました。
単純に割引率だけを見ておトクだと思うのは危険なんですよねぇ。
ダイナミックプライシングの時代へ
2019年は、一部のプロスポーツの観戦チケットやコンサートのチケットに「ダイナミックプライシング」が導入されて話題になりました。
LCCやホテルの予約では既に導入されていて、主にネットでの販売・予約する商品・サービスについて、今後導入されていくと言われています。
ダイナミックプライシングでの「訳あり」は、需要が少なく空きがあるなら埋めたほうがいいという理由です。
この場合の「訳あり商品」はわかりやすくていいですが、逆に人気だと高く買わされる可能性もあります。人気なのだから当たり前ですけど。
自分のニーズやタイミングにあった「訳あり商品」はどんどん利用すべきだと思いますが、「安そう」という感覚だけで利用するのは要注意ですね。