老後破産につながる4つの要因
老後資金2000万円ないと老後破産確実、そうでなくても老後破産になるかもしれないぞ!
という煽り記事のようにも感じました。
「老後破産に陥る可能性のある世帯」がかなりの割合であるのは事実ですが、「なぜ、これほど多くの人が老後破産に陥ってしまうのでしょうか?」と既に老後破産に陥っているかのように書いています。
いやまだ陥ってへんやろ!とツッコミを入れたくなりましたが、まぁそれはさておき、この記事で老後破産につながる要因として挙げられているのが以下の4つです。
- 収入と生活レベルの不均衡
- 医療費の増加
- 退職金や年金の減少
- ローンの残存
1と4は、老後に入ってすぐ、あるいは老後に入る前に「あ、このままじゃだめだ、老後破産するわ」と気付くものです。
ローンが残っている場合なんて、金融資産的には最初から資産から負債(ローン)を差し引いて考えるべきですし。簡単に言えば「資金不足」かと。
想定以上のことが起きたら諦める?
2と3はある程度想定していたとしても、それ以上のことが起きる可能性があります。
やはり病気が怖いですね。定期的な通院と投薬が必要になり、生活が一変すると生活費にも大きく影響します。
起こりうる想定以上のことと言えば、近年は天変地異も考えておいた方がいいでしょう。
地震はもちろんのこと、水害・風害は何があるかわかりませんから。
その時に保険など金銭的に備えておくのも大切ですが、潔く「諦める」のも生き方かもしれません。
生活保護を受給する高齢世帯は増えている
諦めて、貯金も尽きて老後破産した場合に頼るのは生活保護などの公的扶助です。
生活保護受給世帯数は25年以上増加していて、最近では高齢者世帯の割合が5割を超えています。
ただし、世帯数が増えているのに受給者数は減っています。
増えている高齢者世帯の中には「老後破産した人」もいると思いますが、「老後も働いていたが、働けなくなった人」や、「配偶者の年金に頼っていたが、死別してしまった人」などもいるはず。
毎年増えている分が単純に「老後破産した人」の数とは言えないでしょうね。
一方、生活保護を受給すれば老後破産から抜け出して元の生活を送れるわけではありません。
年金の減少で家計が赤字になったことで老後破産した人が、生活保護に変わったとしても、結局家計は赤字のままだと思いますから。
その前に贅沢な生活を潔く「諦める」のも必要かと。私は「人生を諦める」のも選択肢だと思っていますが…