働く50代の4人に1人が「貯蓄していない」
80%以上の人が「定年後も働かなければ不安」と考えるのは当然のこと。定年が60歳の企業に勤めているなら、65歳までは働こうと考えますから。
こういう時の設問は「65歳以降も働きますか?」にすべきでしょうね。
ただ、働く50代の4人に1人が「貯蓄なし」となると、老後資金を今から貯めるのは大変ですねぇ。
20代で貯蓄がなくても、これからなんとでもなります。30代でもまだまだこれからがあります。流石に50代になってからでは大変です。
50代で貯金なくても大丈夫な人は
でも50代で貯蓄がなくても、老後なんとでもなる人もいるでしょう。例えば…
- 年金がたっぷりある(大企業勤務など)
- 退職金がたっぷりある(大企業勤務や都市部の公務員など)
- 資産価値が高い自宅不動産がある
- 親の遺産がアテにできる
まぁ年金は死ぬまで貰えると言っても、ずっと水準が維持できないことは覚悟しておかないといけませんが。
もらった給料を使い切るような生活をしていた人は、支出が多くて年金じゃ足りない可能性も高いかな?
公務員は20代・30代は薄給の分、40代・50代と退職金で取り返す構造で、都市部の公共団体の退職金は平均2000万円になるそうです。
「老後2000万円問題」は公務員視点で見ると、「無理」ではなく「普通」に見えるかもしれませんね。
資産価値の高い不動産を購入してローンを支払っている場合は、貯蓄がなくても悲観する必要はありませんね。定年までにローンが終わるならば…
60代の4人に1人が貯金100万円未満
一方、別のアンケートでは、「60代の4人に1人が貯金100万円未満」という結果がありました。
最初の記事で「貯蓄していない」と答えた50代の人が、そのまま60代になると想定ができる結果です。
「老後資金2000万円」という独り歩きした数字にとらわれる必要はありませんが、アンケートで7割の人が「生活の満足度を上げるために貯蓄しておけば良かった」と答えているように、今の貯蓄が少ない人はできるだけ増やした方が良いでしょう。
子どもの進学などがなければ、50代は収入のうち最も多くの割合を貯蓄に回せるチャンスですからね。