増える「現場系お仕事」漫画
交通誘導員やゴミ清掃員、メーター検針員…。暮らしのなかで見かけるけれど、実態をよく知らない-。そんな仕事をテーマにしたノンフィクション作品やエッセー漫画が人気だ。理不尽な目に遭っても汗水たらして働き、ささやかな幸せを見つける。過酷な現場を明るく生きぬく姿が、多くの人の心をとらえているようだ。
随分前からWebのエッセー漫画を書籍化する流れがずっと続いている中で、「現場系お仕事」も人気のジャンルとして確立しているイメージです。
そもそも、現場仕事はテレビで言えば「警察24時」や「救急24時」が人気のコンテンツとして確立されています。
教育番組なら、かつてNHK教育で『はたらくおじさん(→みんなのしごと→はたらくひとたち)』が放送されていました。
映画『おくりびと』のように、納棺師という職業に注目が集まった作品もありました。
漫画では様々な職業へと展開
漫画では医者、警察官、裁判官、スポーツ選手、料理人、教師といった人気の職業はもちろんのこと、労基署員、行政書士、ソムリエ、ゲーム開発、書店員、特殊清掃など、細かい職業の作品もどんどん増えていきました。
マイナー部活ものと並んで、目新しさがあって狙い目になっているのだと思います。
「どんな仕事なんだろう?」という素朴な疑問もあるし、その職から見えてくる社会の風景・人間模様は気になるものです。
現場仕事では日々のほとんどは同じことの繰り返しで、トラブルが無いほうが良いですが、それでもたまに事件・トラブルが起きるものです。
それ以外でも、多くの人や物と関わる現場では、捉え方次第で面白さを掘り起こせるので、それをうまく広げられれば人気になるんでしょうね。
高齢者が集まる職場から日本が透けて見える
高齢者でもできる(いわゆる底辺系の)現場仕事は、社会の縮図であり、日本が透けて見えてきます。
老後資金が不安な人にとって、それは他人事ではないので気になるのでしょう。私もその一人です。
老後働かなければならなくなった時、自分はできるのだろうか?と考えながら読んでしまいます。