多すぎる地銀の再編へ
一方で地方銀行については長年、オーバーバンキングであると指摘され、弱小地銀の経営破綻による混乱を避けたい金融庁は統合・再編をもくろんできた。だが、各地で地銀の頭取といえば“殿様”のような存在。簡単に自分の地位と“領地”を手放すわけがなく、再編は遅々として進まなかった。
各県にある地方銀行の頭取は領地を持った殿様のような存在ですか…
支店や出張所が田舎の様々な場所にあって、ATMもたくさんあって、預金者にきめ細かいサービスを提供していたのは事実です。
ネットバンキングを使いこなせない高齢者にとってはまだまだ窓口サービスは必要だと思いますが、ATMに関してはコンビニで事足ります。
コンビニATMの利用を月数回無料にした上で割り切ってATMを減らした方が、トータルコストが下がるんじゃないでしょうかね。
地方銀行をとりまく環境は厳しい
地方銀行の中で唯一高収益で優良銀行扱いをされていたスルガ銀行は、かぼちゃの馬車事件で化けの皮が剥がれてしまいました。
低金利の中で地方銀行の収益源となっていた投資信託の販売も、損をするものと知られてもう売れないでしょう。
そして先日のドコモ払いで地方銀行のセキュリティの甘さが見えてしまいました。
地方銀行がこのまま存続できる環境にあるとは思えませんね…
都道府県ごとに地銀があるのは時代錯誤
政治的には「1県1空港」のように、県単位で「おらが県にも他県と同じものを」持ちたがる傾向があります。
地銀も同様の扱いになってしまった感がありますが、ネットバンクは県境関係ないですし、そういう時代じゃないですね。
都市銀行があれだけ合併したように、地方銀行の再編も避けられないでしょう。
その場合、隣県の地銀で合併すると、一部支店が重なっている地域では1店を残すことで効率化できます。
それよりも同じ勘定系システムを使ってる同士の方がスムーズに進むし、統合効果が出やすいと思います。
今の銀行はIT周りにかかる費用が増大しているので、合併して統合するとそのコストが大きく削減できます。
まぁみずほ銀行のように全く違うシステムの統合は逆にコストがかかってしまいますけどね…