生じる「ワクチン格差」
このような現状を前にしてスペイン各地で特権を利用して先にワクチンの接種を受けている人がいることに社会で強い批判を浴びている。特権を利用し、我先にと接種をする人種……特に政治家の間でそうした人間が多く見られている。
政治家が率先してワクチンを接種すると「特権濫用」と批判する人が出るし、逆に打たないと「安全性に疑問があるから国民をモルモットにしている」との批判も出て、どっちにしろ批判を浴びるのでしょうねぇ。
ワクチンを早期に打ちたいという積極派と、様子見したい消極派、さらにはワクチンは絶対に嫌という嫌悪派までいて、どこからか批判が出てしまいます。
全ての人が賛成する行動はないと思った方がいいですね。
日本における「任意」の難しさ
ただし、接種順位とその理由をオープンにすることと、あくまで任意であることをはっきりさせることが求められます。
ただ、日本において「任意」という言葉は、そのままに受け止めにくい事情があります。
ワクチン接種しなければいけない同調圧力に負けて渋々同意する医療関係者も出てくるはず。
今回使われる新型コロナのワクチンは短期的な副反応は極めて少ないようですが、長期的な影響、例えば生殖機能への影響などはこれから確認していくことになります。
高齢者なら生殖機能への影響は限定的で済みますが、若い人は将来に大きな影響があるので慎重になるのを否定できません。
国レベルの「ワクチン格差」は…
個人レベルではお金や権力は関係なく優先順位を付けてやるべきですが、国レベルでは貧富の差が「ワクチン格差」となって表れます。
国民へのワクチンの供給がされない発展途上国で、特権階級だけがこっそりワクチンを接種していたら批判を浴びそうですねぇ…