ワクチン接種率が50%を超えると社会は一変?
ワクチン接種率の高い国は人や街の規制が徐々に解除されることで人々の買い物や飲食の機会も増え、景気が急回復している。国際エコノミストの今井澂さんは「接種率50%を超えると感染率がダウンすることがわかっています。日本がその状況になるのは9月頃。そうなれば、消費者の需要が一気に回復し、企業業績も上向き、株価も上がるはず」という――。
ワクチン接種が進んだイスラエルやアメリカのニューヨーク州などでは、明らかに感染者数が激減して、経済活動の再開が進んでいるので日本も同様になるとみて間違いないでしょう。
最近はワクチンが潤沢に供給されたことで地方を中心に接種が進んでいます。
高齢者の接種が目標通り7月末に終わるかはわかりませんが、8月の早い時期に終わりそうです。
高齢者でも副反応を気にしてうちたくない人が一定数いると思うので、7月末には希望者が来なくなって終わる可能性もあります。
実際、アメリカではそのせいでワクチン接種ペースが鈍化して、宝くじを配るなどの対策を講じていますし。
地方の経済は8月に活性化するかも?
日本でも9月頃から同様の動きになるか?と言われると、ワクチン接種した人以外は慎重な動きになりそうな気もします。
年末までに希望者全員に行き渡った後に本格的な動きが出るのは間違いないと思いますけど。
ただ、ワクチン接種した高齢者は安心から動きが出始めると思いますし、今年のお盆には帰省の動きが活発化することが予想されます。
新型コロナの感染が拡大した去年の春から、高齢者がいる実家への帰省(特に大都会からの帰省)を取り止めている人がたくさんいました。
その高齢者がワクチンを接種していれば、仮にうつしてもリスクが低いので、訪れても問題ないだろうと。
流石に公共交通機関での移動よりは、車での移動がメインとなるので、お盆の高速道路の渋滞具合に出ると思います。
その結果として、今年のお盆に地方の経済が先に活性化するのではないかと予想しました。
ただし株価への影響は懐疑的
ただ、ワクチン接種率が上がることで株価全体が大幅に上がるかというと、やや疑問です。コロナの影響を受けて下がっていた会社は持ち直すとは思いますが。
その理由は、日本の株価が日銀による官製相場になっているからで、日経平均株価が過熱気味になった時に日銀が売り越す可能性もあるためです。
日銀は日経平均連動ETFの買い入れを既に辞めているし、もしも本格的に加熱した場合、多少「利益確定」してもいいんじゃないですかね。
もちろん、また株価が下がったときに買うための余力になりますし、見えない出口が見えてくることにもなりますから。