地方の「ワクチン不足」はただの風評なのか?
自民党の下村博文政調会長は13日、党の新型コロナウイルス感染症対策本部などの合同会議で、ワクチン供給に関し「足らないという風評が広がっていることも事実だ」と述べた。実際に不足を訴え予約制限などを行っている自治体が反発する可能性がある。
自治体へのワクチン供給が減ったため、各地で予約の一旦停止措置が取られています。
末端に行き届いてない状態の「ワクチン(供給)不足」なのであって、「あるところには(在庫が)あるから不足は風評」などと言われてもねぇ。
年内(11月末まで?)に希望者全員へのワクチン接種を終えられる分の供給ができるとは思いますが、国内のロジスティクスで末端に行き届かなかったら意味がない。
各自治体の頑張りや職域接種で予想以上に接種回数が進んだため、とポジティブに捉えられると思いますけどね。
末端に行き届かない原因はまたもIT?
ワクチン供給を希望通りに受けられない、と声をあげている自治体は、「ワクチン接種記録システム(VRS)」への入力が遅れている自治体が特に目立っています。
それはVRSの入力を怠っている自治体が悪い、と思ってしまいますが、そのVRSが使いにくいため入力が遅れているそうです。
VRSの入力結果(接種状況)は、政府CIOポータルで公開されリアルタイムで見れるのは非常に良いことだと思います。
それだけに、入力が面倒なシステムになっているのが残念。日本のIT開発力の低さがここでも出てしまいましたかねぇ…
ロジスティクスと言えば現在では「物流」のイメージですが、単に物を運ぶだけではなく、在庫管理や必要な場所へ迅速に届けることも含みます。
そのための仕組みは、今ではIT抜きには語れません。Amazonは物流企業であると同時に、先端のIT企業であるように。
一発で完璧なシステムができればそれに越したことはありませんが、それは無理なので、逐次アップデートしてほしかったですね。
官公庁からの発注では、検収時に完成しているのが前提になっていて、それ以降のアップデートはまた別途面倒な事務手続き・決済が必要だと大変かなー?
今回の様々な失敗を、今後のIT化に活かしてもらいたいものです。