海外在住日本人を襲う「円安地獄」
日本の企業で海外駐在で働く場合、給料が円で決められているなら生活が苦しくて大変になっているでしょうね。
また日本の労働者の賃金が上がらない一方で、世界ではどんどん上がって為替に関係なくその差は縮まってます。
「プログラマーの給与についてベトナムの主要都市と比較しても日本の地方都市の人材のほうが安価になった」という話は笑えませんねぇ。
一番大変なのは海外留学している人(とその親)で、今後は海外に留学する人が減ってしまいそう。
「海外移住でリッチな老後」も遠のく?
海外移住と言えば、早期リタイア後や定年後に物価が安い国に移住すれば、日本で住むよりもリッチな生活が送れるとされてきました。
この記事でも挙げられているタイのロングステイビザ(リタイアメントビザ)の条件の一つは、「預金残高が80万バーツ(約240万円)以上」。
これはタイ政府官公庁の公式サイトでもまだこの数字が書かれています。(2022年4月現在)
もちろんこれは当時の為替での換算で、現在の為替では1タイバーツ=3.79円なので303万円です。
また「年金による収入が月65,000バーツ(約19万5,000円)以上」という条件は、現在の為替で24万6千円です。
まだ日本よりはいい生活ができるとは思いますが、かなりハードルが上がっているのは間違いありません。
今後、海外の賃金・物価がどんどん上がっていき、さらに円安まで進むと、海外でリッチな老後は送れなくなりそう。
円安を逆手にとってロングステイを呼び込めば
むしろ安くなった日本は、そこそこお金を持っている海外の人からは「リッチな老後を送れる国」に見えるかも。
日本政府が発行するロングステイビザの条件は「邦貨換算3,000万円以上の預貯金」となっています。(最長1年)
これを金額・期間ともにもう少し緩和すれば、ロングステイを呼び込めるのでは。
日本で働くのは全くオススメできないですが、住むだけなら安全で食事が美味しくて安い。
夏の暑さが大変なので、北海道以外はきついかなぁ。1年通して住むなら冬が大変か…