「仕事を早く辞めたい」思考に違和感
「仕事を早く辞めたい」と考えるのが、一般的に(全ての人にとって)正しいかと問われるとノーだと思います。
「元気なうちは仕事を続けたい」と考える人、「仕事を早く辞めたい」と考える人、それぞれいていいし、世間一般的には前者の方が多いはず。
「仕事を早く辞めたい」思考があまりにも広まってしまうのには違和感を感じますが、実際にFIREを考える人は日本ではまだまだ少数なので気にしなくていいかと。
「イヤじゃない仕事」に就きましょう!
できるだけ早く「イヤじゃない仕事」に就きましょう!
と言われても、日本の終身雇用の会社で働き続けるには、配置転換でイヤな仕事に就かされる場合もあります。
40代・50代ともなれば(中間)管理職にならざるを得ない事情もありますし、転職は難しく会社にしがみつくしかない人も多いでしょう。
つまり「イヤじゃない仕事」だと感じていたけど、気がつくと「イヤだけど我慢すれば続けられる仕事」になるケースもあるわけで。
IT系がまさにこれで、一定年齢になると現場から営業のような仕事に回されるので、それを嫌って早期リタイア・セミリタイアを考える人が多かったり。
老後資金を確保した上で「ゆっくり働く」のはいい
今の仕事がイヤというだけなら、辞めてリタイアするだけでなく、イヤじゃない仕事に転職するのも選択肢の一つなのは間違いありません。
しかし40代・50代になると転職が難しくなると思っているからこそ、日本でもFIREブームが起きているのではないかと。
それなら「FI(経済的自由)」を達成して早期リタイア、そこまでいかないまでも必要な老後資金を確保した上でセミリタイア(サイドFIRE)や「イヤだけど気楽な仕事(ただし低い収入)」で働き続けたいと考えるわけです。
40代・50代で楽しく働く自分が想像できない人が、FIREを考えるのだと思いますけどね。
「仕方なく働く」の回避は、60代ではなく40代・50代でも回避したいと考えるのも当然のこと。
早期リタイアした後にまた働きだす人はたくさんいるので、早期(完全)リタイアを全てと考えず、「ゆっくり働く」など柔軟に考えるべきだとは思います。
FIREしたことでやりたい仕事を自分のペースでできている人もいるし、FIREを目指す人はそれをわかっているんじゃないかなぁ。