年間300人超のシニアが「労災」で死亡
労災で亡くなった人に占める60歳以上の割合は増えていて、人数にして2021年は360人。
年金で65歳になるまでは働くという人は多いし、65歳を過ぎてからも生活のために働く人が増えているので割合の増加は必然かもしれませんが。
シニアだから危険な作業はやらせない、というイメージで語ってはいけないのでしょうね。
特に建設現場やトラックドライバーは若い人が入ってこないため年齢の高い人が人手不足の現場を支えている現実もありますし。
この暑さの中で外で働くのは、それだけで命の危険がありますよねぇ…
「労災」にカウントされない労働災害も?
フードデリバリーなどのギグワーカーや、「一人親方」と呼ばれる個人事業主扱いの現場作業員は労災の対象外です。
労災にカウントされていない死亡者もいるはずで、労働中のシニアの死亡者も360人では済まないのではないかと。
シルバー人材センターで働くシニアも扱いは個人事業主であって労働者ではありませんから、事故があっても労災の適用はされないはず。
記事にあるように、下請けの会社では小さな事故だと労災申請を渋るケースもあり、実際の労働事故は労災申請されてないものがたくさんあると思われます。
労災で死んで「生涯現役」は嫌だ
「生涯現役」が良いこととされてますが、労働中の事故で突然生涯を終えての「生涯現役」を望んでいる人はいないでしょう。
また死なないまでも事故で身体を壊して、残りの人生をつまらないものにしては台無しです。
老後のために、年金もらい始めるまでは、と働いていたならなおさら。
働いて死ぬくらいなら働かないで死ぬ方がいい、という心持ちでいられるのは幸せかもしれませんね。