貯金2000万からのセミリタイア継続中

40代・貯金2000万円で無謀なセミリタイア生活を始めて5年以上継続中。気がつけば50代に…

「年金月9万円で老後破産の危機」で犯した致命的なミス

年金月17万円のつもりが実際は「月9万円」

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厚生労働省によると、年金の平均受給額は国民年金がおよそ5万6,000円、厚生年金がおよそ14万6,000円といわれています。そのようななか、Rさん(55歳)は年収が680万円もありながら、年金見込額はなんと「月9万円」と、平均を大きく下回っています。このままでは老後破産の危険性も……

厚生年金を受給している人の平均が約14.6万円だから、自分もそれくらいはあるだろう、と考えるならまだわからないでもありません。

20年間も自営業をしていた期間があり、しかもその期間において未納期間があるというのに、どうして自分が「平均的なサラリーマン」だと思えるのか。

そもそも、「55歳でねんきん定期便を見て二度見」というのがおかしい。

50歳以上のねんきん定期便には将来の見込額が記載されているのだから、50歳時点で気付いてないのはおかしい。

さらに50歳未満で送られてきたねんきん定期便には、ここまでの実績額が記載されていたはずで、それを見て少ないことを自覚していなかったのかと。

45歳からサラリーマンで55歳で気付いた、という設定は、10年経過して未納分を後納できないということにしたかったからかな?

ああ良かった、老後破産危機のRさんはいないんだ…

この手の記事では、設定が結構杜撰だなぁ…と思うことがよくあります。今回の場合は特に致命的なミスを犯していました。

Rさんは、地方にある高校を卒業後、国公立大学に進学。大学生のあいだは、学生納付特例制度を利用して、保険料の免除を受けていました。」というくだりです。

55歳のRさんは私とまさに同年代で、この年代の人なら知っていることですが、我々が学生当時「学生納付特例制度」はまだなかったんです。

学生納付特例制度が創設されたのは平成12年(2000年)のことなので。(参考:「平成12年度社会保険事業の概況 国民年金(適用状況)」)

つまり、ねんきん定期便の「月9万円」という見込額を見て思わず二度見をしたRさん(55)は実在しないということ。

ああ良かった、老後破産危機のRさんはいないんだ…とほっとしました。

サラリーマンと自営業を経験してきた私は、まさに月9万円台の年金を受取る見込みの55歳なんで、他人事ではないんですけどね…

年金だけで十分暮らせます