妻に先立たれた高齢男性が直面する問題
いくら仲のいい夫婦でも、同時に亡くなることは極めて稀だ。ある日突然、連れ合いに先立たれて「ひとり」に──そうなる可能性は、夫にも、妻にもある。だからこそ夫婦で元気なうちから「必要な備え」と「やってはいけないこと」を知る必要がある。
夫婦でどっちが先立つか(どっちが残されるか)で言うと、圧倒的に妻が先立ったケースの方がヤバいと言う人が多いと思います。
単純に生活力という点で男性は低いですからね。中学で家庭科を学ぶようになった世代以降は少しマシかな。
定年退職後の友人関係がなく、人間関係は妻かその関係者のみになっていたらマジでヤバいでしょう。
夫婦の多くが女性の方が若く、女性の方が長生きなので妻が先立つケースは少ないでしょうけど、決して他人事とは思わない方がいいですね。
それをなんとかしようとシニア再婚に走った場合は、「後妻業」に引っかかるリスクもあります。振り込め詐欺よりも怖いかも。
単独高齢男性の15%が人と会話していない
記事中には、国立社会保障・人口問題研究所による「生活と支え合いに関する調査(旧:社会保障実態調査)」から、単独高齢男性のうち15.0%が「人と会話をする機会が2週間に1回以下」だと指摘しています。
2週間に1回以下だとほぼ会話していないと言ってもいいレベルですね。
会話頻度が低いのは単独高齢男性、その次が単独非高齢男性で、とにかく単身男性が高い。
妻に先立たれた(死別)高齢男性だけでなく、生涯未婚や離別した単身男性も含まれているので、それぞれで差があるかもしれません。
単独高齢男性はいずれも会話をしていない人の割合が高いことは、間違いないと思われますが。
また、調査では会話頻度が低い人ほど孤独感が強くなる傾向が示されており、ここから孤独問題は単独高齢男性が中心となりますかね。
妻に先立たれた高齢男性も未婚高齢男性もリスクが高い
単独高齢男性でも会話する相手がいればいいし、会話がないとしても孤独感がおぼえなければいいだけこと。簡単なことではありませんが。
一方、既婚高齢男性で妻が唯一の会話の相手だったら、突然それを失った時の環境の変化は大きく、その影響は計り知れません。
人と会話をする機会がない単身男性という点では、私も他人事ではないのですけど。
妻に先立たれた高齢男性と未婚高齢男性、どっちもリスクはあり、結婚してさえいれば安心ということはないですね。