自己都合退職の相談が過去最高を更新
しかし、実は現状ではまったく逆の現象が発生している。転職したくても、会社側が「辞めさせない」という事態が多発しているのだ。
会社が転職をブロックすることは許されるのか? また、そうした事態に陥ったとき、どう会社と戦うべきなのか?
転職のため辞めたいのに辞めさせてもらえない、という相談が過去最高なのは、人手不足の影響が最も大きいのでしょうね。
辞められた後に人を雇うのにお金がかかるし、仮に雇えたとしてもその人が元々いた人と同様に働けるようになるまでには時間がかるし。
まぁ上司が必死に引き留めるのは、部下が退職すると自分の評価が落ちる(これは会社によるが)からかもしれませんけど。
「辞めることは成長のチャンスを逃すことだ」などと説得するのは、耳障りはいいですけど、転職した方が成長のチャンスがあると考えるのではないかと。
退職代行サービス利用者は2%
エン転職が実施した調査によると、退職代行サービスの認知度は72%とかなり高くなっていますが、実際に利用した人は2%とのことでした。
自己都合退職の相談が増えたと言っても、全体から見ればまだまだ少ないということかもしれません。
でもこじれて嫌な思いをするのであれば、早めに退職代行サービスを頼った方がスッキリ辞めれていいと思います。
辞める自由がある
2024年問題が迫る業界など人手不足が深刻な職場では、「利用価値のある人は潰れるまでとことん働かせる」がさらにはびこる可能性があります。
それに対して労働者側は「辞める自由がある」を前提に、しっかりと法律知識を持って対応すべきだし、面倒を避けるなら退職代行サービスを使うのもよし。
経営者の口から「代わりはいくらでもいる」なんて言葉が出ていたのは、昔の話ですからね。