「日本では管理職に昇進しても幸福度は上昇せず、健康状態は悪化する」
なぜ管理職になりたくない人が多いのか。拓殖大学教授の佐藤一磨さんは「日本のデータを分析すると、昇進で給料はアップするが幸福度は上がらず、健康状態が悪化する結果となった。大変なだけで割に合わないというのが実態ではないか」という――。
私が新入社員の頃から、管理職になったら残業が付かないからトータルで給料が増えないのに仕事と責任は増えると言われていました。
管理職でも相当上の方に行けば別だしやりがいもあるでしょうけど、管理職の一番下が不遇なんですよね。
だから管理職になっても幸福度は上がらない・健康状態は悪化というデータがについては、やっぱりそうだよな、という印象です。
管理職になりたくない人は7割超え
管理職になりたいか・なりたくないかという「出世欲」についての調査はいくつもありますが、どれも大体7割以上が「管理職になりたくない」と答える結果が出ています。
働いている人では、自分の直属の上司が幸せそうに見えないのがこういう結果になった理由かもしれません。
もちろん私も20代からそう思っていた人間の一人で、管理職になるくらいなら独立してフリーランスになるか、早期リタイア(セミリタイア)するかがいいと思っていました。
IT系はかつて「35歳定年説」と言われたり、ずっと現場でいるのが難しい職種だったからでもあります。
早期リタイア(セミリタイア)については具体的な道筋を考えていたわけではないです。20代の頃はまだ投資環境も整っていなかったですし。
今ならFIREに向かうのか?
管理職になりたい・出世したいという欲がある人は、資産を築いたとしても早期リタイアには向かない人ですね。
いわゆる何もしていない(働いていない)のが退屈で、また働き始めるタイプ。
逆に出世を望まない7割の人は、40代・50代で会社の中でどう立ち回るかが難しくなりますから、FIREも選択肢の一つになるかと。
管理職ではなく緩く働くのならいいという人なら、サイドFIRE・セミリタイアに向いていると思いますし。
もちろん40代・50代でも出世せずに程よいペースで働き続けるのも選択肢の一つですね。