大手銀行の元行員が気づいた富裕層の特徴
富裕層とは潤沢な金融資産を持っている人のことを指しますが、実際のところ日本の世帯ではどれくらいの貯蓄額を保有しているのでしょうか。
厚生労働省の「国民生活基礎調査」によると、全世帯の貯蓄階層別の分布図のうち最も多いのは「3000万円以上」と答えた人で、全体の11.8%を占めています。
国民生活基礎調査の貯蓄階層別の分布図は、1000万円以下の階層を50万・100万・200万と小刻みに分けているのに、「最も多いのは3000万円以上」というのは数字の読み方としてセンスないですね。
500万円・1000万円単位で階層に分けた場合はこうなります。
- 500万円未満:28.8%(貯蓄なしを含めると39.8%)
- 500~1000万円未満:15.6%
- 1000~1500万円未満:9.7%
- 1500~2000万円未満:5.1%
- 2000~3000万円未満:7.4%
- 3000万円以上:11.8%
貯蓄階層別で最も多いのは500万円未満で、貯蓄なしを含めるとほぼ4割という結果です。
会社のお金を使って節税してるイメージ
さて本題は「富裕層は倹約家か?」ですが、それはそういう人もいるしそうでない人もいるとしか思わないです。
ただ「節税」をしっかりやってる人は多く、だからこそタワマンが売れ、その節税スキームにメスが入ってしまったかと。
また自分が経営する会社を持つ社長の場合は、会社の財布を使って贅沢をしているイメージです。
「実用的な車を選ぶ」というのは、会社の経費で落としやすい車を選ぶという意味かと。
この話は、2006年発売の『なぜ、社長のベンツは4ドアなのか?』で有名になりました。
会議費・接待費を使って外食・遊興していても、個人の財布からは出さないという意味では「倹約家」と言えます。(全てが認められる保障はありません。念の為。)
自分の財布から出すと経費にはならないけど、会社の経費で落とせば、節税になりますから。
というわけで、富裕層の倹約ポイント4選のうち最も重要なのは2つめの「節税」だと思いますが、経営する会社を使った方法はサラリーマンにとっては真似のできない話です。
サラリーマンができるのはiDeco・NISA・ふるさと納税などをうまく活用するくらいですね。