日本人はシニシズム(冷笑主義)傾向?
ブリタニカ国際大百科事典の「シニシズム」の解説には、「幸福は欲望から自由になることによってのみ達せられる」といった本来の意味の古代ギリシアのキュニコス派の立場についても書かれています。
流石にこの意味ではないと思うでの、転じた方の「社会の風潮・事象などを冷笑・無視する態度。冷笑主義。」の意味で捉えるべきなのでしょうね。
株式会社リスキーブランドの調査結果はこちらに詳しくありました。その中でシニシズム(冷笑主義)の7つのポイントがあげられています。
① 他人への無関心
② 信頼関係の希薄化
③ 感動の希薄化
④ リスクは取らない
⑤ 今さえ楽しければ
⑥ 贅沢の日常化
⑦ 冷めた目線
「他人への無関心」や「リスクは取らない」などは最近の傾向としてよくわかります。
ただ、リスクは取らないのはリスクを取っても、リスクに見合うリターンが得られにくい状況になっているからだと思いますが。
「冷めた目線」の理由としては「ステイタスシンボルを身につけるのは知性のない人の特徴だと思う」のポイントアップを挙げていますが、それでも30%になった程度なので、多数派はではないんですよねぇ。
つまり、シニシズム(冷笑主義)はまだ少数派ということ。
悪しき伝統・慣習を冷笑する態度
これまで続いてきた悪しき伝統や慣習を冷ややかに見る人が増えているように思います。もちろん多数派ではありませんが。
土用の丑の日のうなぎ、恵方巻き、ボジョレー・ヌーボーなど、小売業者と広告代理店とマスコミが一体になって作り上げるイベントを冷ややかに見る態度もその一つ。
日大アメフト部の事件で見られた体育会系の悪い部分や、企業内の体育会系体質などもそう。
マナー屋によって広められた「謎ビジネスマナー」はこれから一気に冷笑されるようになると思います。
私もこれらを冷笑している人間の一人なんですけどね(;´∀`)
冷笑せずに積極的に変えるべき?
生産性を低くしている体育会系の悪い体質や、謎ビジネスマナーなどは冷ややかに見るだけでなく、積極的に変えるべきなんでしょうけど…
やっぱり「関わりたくない」と思っちゃいますよねぇ。
他人事だから冷ややかに見れるわけで、自分に火の粉が降り掛かってきたら笑っていられません。
私が積極的にやるとしたら「うなぎ絶滅キャンペーン」くらいかな?
衝動に突き動かされて、うなぎ絶滅キャンペーン @EelExtinguish の運動員向け啓発ポスターを作ってしまいました。応援先の記入欄つきです。
— 西野(succha)@コミティアO15b (@succha_tweet) 2018年7月14日
PDF版⇒https://t.co/B47HREaeFu#うなぎ絶滅キャンペーン pic.twitter.com/SiplIjZ8eP