生涯年金収入1億円の時代?
夫婦で月額約22万円の年金を85歳まで受給すると総額は5280万円だが、100歳まで35年受給すると9240万円になる。実は人生100年時代は「生涯年金収入1億円」の時代になるのだ。
夫婦合わせての年金が月額23.8万円で、夫婦揃って100歳まで生きれば、1億円に達します。
こう考えれば「人生100年時代」も夢に溢れていますね!
まぁずっと同じ額で年金が貰えるとか限らないのですけど。少なくともマクロ経済スライドで減る可能性が高いですし。インフレで増える可能性もなくはないとは言え…
ただし、多くの人が勘違いをしているのは、『LIFE SHIFT(ライフ・シフト)―100年時代の人生戦略』で予測している「人生100年時代」とは
「このまま寿命が伸び続ければ、先進国で半数以上が100歳よりも長生きするのが2107年」
という点です。現実的に考えれば、現在中高年の世代にはあまり関係のない話ですね。
高齢者が借金で豊かな老後を送れる時代?
もう一つ、さらっと「高齢者がうまく借金を使いながら豊かな老後を送れる時代」なんて書いていますが…
借金で豊かな老後だと!?
それは本当に豊かな老後なのでしょうか?貯金なし・年金のみで生活する高齢者が、どうしても必要になって借金することはあるでしょうけど、借金をしてまで豊かな老後を送る必要があるのか疑問です。
唯一それに当てはまる借金は、住んでいる不動産を抵当に入れる形でお金を借りるリバースモーゲージですが、担保の不動産で借金を一括返済することが前提なのでちょっと違いますよねぇ。
あれは不動産を将来売る契約をして先にお金を貰うようなもの。リバースモーゲージ以外で借金はしないのがいいでしょう。
消費者金融は総量規制があるのであまり借りられませんが、総量規制対象外の銀行カードローンなどには要注意です。
まぁいざとなったら自己破産してしまえばいいんですけどね。高齢者なら失うものないし少ない借金額でも自己破産しやすいので、どんどんやればいいと思います。
実際、100万円以下の借金で自己破産している人もいるわけですし。
繰り下げ受給なら20万円の年金でも100歳で1億円達成
ちなみに、年金額が月額20万円でも、繰り下げ受給で70歳から貰うなら年金額が月額28.4万円に増えます。
月額28.4で70歳から30年間貰い続ければ、1億円を超えることができます。
繰り下げ受給を選ぶにせよ選ばないにせよ、問題なのは100歳まで生きたとしても元気にそれを使えるかどうかなんですけどね。
貰った年金のほとんどを医療費に費やして生きるような生活は避けたいものです。