時短料理は手抜き?
働く女性が急速に増えるなか、スーパーの総菜売り場は充実し、下ごしらえ済みの調理キットが次々に発売されています。平成は、「家事の時短」が進んだ時代でもありました。しかし、それを遠巻きに眺め、「手抜き」ではないかと罪悪感にさいなまれる女性たちがいます。時短を極めるだけでは救われない、彼女たちの心の呪縛とは――。
専業主婦か否か、手のかかる時期の子どもがいるか否かで変わってくるとは思いますが、共働きが増えた時代なのに罪悪感を感じる女性が増えているとはねぇ。
『レタスクラブ』は2016年からコンセプトを「考えない、悩まない。あなたの生活をもっとラクに、楽しく!」に変え、時短家事の記事にシフトしています。
この流れが主流になっていると思っていたのですが、難しいものですね。
かつお節も手抜きに見える
「中華料理の素」ですらアウトだとすれば、おそらく自分で出汁を出さないのもアウト扱いされるのかな?
マウンティングするなら、かつお節を自分で削ってから出汁を取った方が上ってことになりますかね。
初期の『美味しんぼ』で「日本料理の吸い物はコンソメスープの相手にならない」とディスった相手に、かつお節を作るまでに大変な手間がかかっていることをタイムワープして教えるエピソードがありました。
美味しんぼに「日本のお吸い物をバカにする食通達をまとめて鰹節工場へ瞬間移動させる」というシーンがあるらしく、もうその情報だけでかなり面白いのに実際のシーンを見て死ぬほど笑った pic.twitter.com/b6fMTCPVng
— テクダ (@FAXXXX) November 27, 2018
出汁を取る段階では簡単だけどかつお節工場では手間暇かかってる、ということです。
それは中華料理の素でも調理キットでも同じなんですけどね。
本当に手抜きを一切したくないのなら、生のカツオからかつお節を自分で作り、それを削って出汁を取らないといけなくなります(;´∀`)
「履歴書は手書き」に通じる
就活で未だに「履歴書は手書きでなければならない」に通じる、生産性の低い方がいいことだ、という思想を感じますね。
もちろん「職人が丁寧な手仕事で一つ一つ作りました」をウリにする商品があってもいいでしょう。
それをプレミアを付けるプラス材料とするならいいのですが、義務として求めるものではないですね。
「時短料理」「手抜き料理」なんて言わずに「生産性向上料理」とか言い換えた方が良いと思います。