金銭欲に際限はない?
「お金の欲求は際限なくエスカレートする」と言われると、確かに食欲のように「お腹いっぱい」になったり、睡眠欲のように「よく寝た」感覚にはなりませんね。
お金は数字で出るだけに他人と較べやすく、お金を使って物欲を満たしたり、自己顕示欲を満たせてしまうのもエスカレートしやすい原因でしょう。
収入が一定額を超えると幸福感が上がらなくなるので、エスカレートしても良いことはないのですけどね。
食欲や睡眠欲もお金はかかる
食欲もただ満腹になればいいかと言えばそうではないですよね。
美味しいものを食べたいという欲求が高まれば、お金がないとその欲求は満たせません。
また仏教で戒められる「五欲(食欲、色欲、睡眠欲、財欲、権力欲)」の中で、「睡眠欲」は生理現象としての睡眠ではなく、「怠惰」を意味します。
働かずに怠惰でいるにはやはりお金がかかります。
結局、全ての欲はお金に繋がりますが、際限のないお金への欲求と比べると、ずっと満たされやすい欲求と言えます。
物欲から怠惰へシフト
私も若い頃は物欲・金銭欲がもっとありましたが、セミリタイアする前から怠惰へとシフトしています。
今は昼過ぎまで惰眠を貪る生活がやめられません(;´∀`)
その分、物欲・金銭欲が減っているので、トータルでみると欲にまみれているのではなく、節度を保てていると言えるのかな?
世界は金銭欲や物欲が少なくなっている「低欲望社会」化していると大前研一氏らは心配していますが、欲とは金銭欲・物欲だけではないですからねぇ。
「FIREムーブメント」も、物欲から怠惰へのシフトと言えるかもしれません。
決して欲望がないわけではなく、怠惰という欲望まみれとも言えます。
資本主義社会全体・経済的に見れば不都合が多いだけで、宗教的にみればどちらも同じくらい戒められるべきなんでしょうね。