働く女性の約4割「保有資産なし」
働く女性の約4割が「保有資産なし」という結果だと、老後貧乏に陥る人があまりにも多い印象ですが、データをよく見るとそれほどでもありません。
その理由とは、調査対象である全国の女性300名の年齢構成が「20代 25%、30代 30.3%、40代 31.0%、50代 13.7%」になっていることです。
20代の25%と30代の30.3%で全体の55%を占めているわけですが、特に25%を占める20代の多くは保有資産が少ないのはしょうがない。
40代や50代で保有資産なしの比率が高いなら由々しき事態と言えるかもしれませんが。
約8割が定年後に必要なお金を把握していない
「具体的に定年後いくらのお金が必要か把握していますか?」という設問では、約8割が「把握していない」という結果でした。
これも致し方ない部分があります。なぜなら、20代や30代の人にとって定年する頃の経済状況や国家状況が不透明だからです。
その時の年金の支給水準がわかっていないのに、「定年後必要なお金」がわかるわけがない。
この調査をしたのは、「お金の教養講座」を開催しているファイナンシャルアカデミーという会社なので、不安を煽れば煽るほど利益があるということでしょうか。
「老後2000万円不足問題」で得をする会社の一つと言ってもいいでしょう。
女性は長生きする分、読みにくい
ただし、男性と比べて長生きをする可能性が高い女性は、老後に必要なお金が読みにくいことも事実です。
「必要なお金」といった言葉に振り回されることなく、少しでも多くお金を準備しておいた方が安心です。
少ないなら少ないなりにイキていく生活力・節約力を身につけるのも一つの手ですが、それは男性よりも女性の方がしっかりしているかな。