「老後2000万円不足」問題の違和感
「老後資金2000万円不足」問題は、未だに国会でもメディアでも話題になっています。
金融庁の報告書の書き方も悪いし、政府の対応もまずいし、メディアの煽り方も酷く、元々燻っていた年金に対する不安で炎上したという印象です。
「老後資金2000万円不足」の根拠となった高齢無職世帯の支出データでは、「収入が21万円」です。
夫婦2人で収入が21万円あるとしたら、貧困に陥るのか?
を先ず考えてみれば、「食うには困らないけど、余裕のある生活はできない」と思う人が大半だと思います。
出番が増えそうな荻原博子氏
この話題が続く中で、メディアで出番を増やしそうなのが経済ジャーナリストの荻原博子氏です。
なぜなら、この騒動を見越していたかのように『年金だけでも暮らせます』という本を今年の初めに出していたからです。
広告では10万部突破と書いてありましたが、この騒動でさらに売れるかもしれません。
6月22日放送の『中居正広ニュースな会』でも「老後2000万円不足問題」関連で出演して、「年金不足を補う為にできること」を解説していました。
これから益々出番を増やしそうでオイシイですねぇ。
5万円の年金不足を補うなら
番組では、企画の意図に従った「家事力で月に5万円UP」など働いて5万円を補う方法を解説していました。
本当なら節約などで年金だけで暮らすように解説したかったんじゃないのかなぁ。
また、21万円の年金をもらっている人が年金を5万円増やすためには、3年間年金受給の繰り下げをするのが手っ取り早い手段です。
節約や年金繰り下げなどをもっと語るチャンスはこれからあるでしょうか。
年金知識を広めるチャンス
今回の「老後2000万円不足」騒動は、老後不安・年金不安を煽る結果になりました。
しかし関心の高い話題だけに、このチャンスに節約術や年金の受給額を増やす方法などが広まればいいと思います。
若い人の不安はそうそう解消されるとは思いませんが、50代や60代前半くらいのこれから年金を貰う人にとっては有用な情報はたくさんあるかと。