3人にが仕送り・小遣いゼロの現実
まずこの調査は、「インターネットや知人のつてを通じて行ったというアンケート調査」ということで、無作為調査ではないため偏りがあることを覚悟してみないといけません。
また、仕送りゼロ(住居費まで自分で工面)と小遣いゼロ(自宅通学で食事も食べられる)とでは全く意味が違います。
せめてこの2つは分けて集計すべきだったんじゃないのかなぁ?
ブラックバイトを辞められない原因の一つ?
その上で、「仕送りゼロ(住居費まで自分で工面)」は本当に大変なので、大学が格安の寮を提供するなど、もっと動きがあってもいいと思います。
バイトで勉学をするべき時間が減ってしまったり、生活がかかっているからバイトを辞められなくなると、ブラックバイトの餌食になりやすい。
かと言って毎月高額の育英会奨学金を借りてしまうと、卒業時に400~500万くらいの借金を背負ってしまいます。
貸金業法の総量規制は「年収の3分の1まで」なので、就職した時点で総量規制超えになります。貸金業法の対象外なので違法ではありませんが、返済が容易ではない水準の証です。
進路を選ぶ際に学費が影響するのは昔から
「約6割の学生が進路を選ぶ際に学費が影響している」という調査結果は、昔から同じじゃないでしょうか。
国立大学と私立大学の学費の差がもっとあった時代は、絶対に学費の安い国立大学に行きたいという人が多くいました。
生活費(住居費)が高くなる首都圏の大学は避けようという人もいたでしょう。ええ、私がそうでしたから。
昔と今とでは様々な環境が違うので同列には論じることはできませんが、国立大学の学費はもっと安く、「大卒初任給」レベルにすべきだと私は以前から訴えています。
地方の国立大学は、これに安くて快適な格安の寮を用意すれば、優秀な学生を集めやすいと思うんですけどね。
「大学進学費用が高い=子育てにかかる費用が高い」であり、少子化を進めている要因の一つとも見られます。
少子化対策と考えてやればいいと思うんですがねぇ…