寄付をすれば相手も自分も幸せになれる
記事中には『寄付白書2017』からのデータとして「'09年に5455億円だった寄付の総額は、'16年には7756億円まで増加した。」とありますが、これにはふるさと納税もはいっていないのかなぁ?
寄付という利他的行動は幸福度を上げると言われますが、返礼品目的のふるさと納税に限っていえば、利他的行動と言うべきか、利己的行動というべきか悩ましいところです。
利他的と利己的、両方の要素が入り混じっている制度になっていると思いますが。
名前を残せると幸せ
記事ではiPS細胞研究基金に寄付をすると、壁に名前を残せるという話がありました。
私のように、子どもという形で遺伝子を残すことがなく、特に名前を残せるほどの偉業も達成できない人間としては、社会貢献で名前を残す良い手段です。
ちなみに、私も寄付で名前を残しています。ガンバ大阪の本拠地・パナソニックスタジアム吹田を建設するときに寄付をしてネームプレートが掲げられています。
ふるさと納税対象だったのですが、仕事を辞めた直後で意味がなかったので申請をしませんでした。
税制優遇を一切受けない全くの寄付でしたが、実際にスタジアムに訪れた時、寄付して良かったと思いました。
税金はいくら納めても使われ方がわかりにくいので、自分で寄付した方がはっきり用途がわかっていいのでしょうね。
記事にあるように、使われ方が不透明な団体があるのも事実ですが…
利他的行動で幸せになれる人ばかりではない?
利他的行動が幸福感を高めるという研究結果があることは以前にも書きました。
ただ、全ての人にとってそれが当てはまるのかというと、そうではないようにも思います。
また「人の不幸は蜜の味」と言うように、人間には両面があるでしょう。どちらが強いかは個人差もあるでしょうね。
「利他的行動で幸せになれる人」は、幸福になれる手段が一つ多い分、お得なようにも思えます。
その極端な事例が去年有名になった尾畠春夫さんですが、この人の幸福感を他人が測るのは難しいでしょうねぇ。
自分の無理のない範囲で、かつ幸せになれそうなものに寄付をしてみるのがいいと思います。