「老いとは何か?」
『老いる自分をゆるしてあげる。』は広告を見てちょっと気になっていたのもあって、電子書籍を購入して読んでみました。
本を描くことになったきっかけは、健康に気をつけて生活をしてきたつもりの作者が48歳で喘息になってしまったこと。
50歳前後から病気になり、最悪の場合は死に至る人が増えていくのは、生存率のデータからも明らかで、男性だと50歳まで生きた人のうち、約1割が65歳までに死んでいます。
「まだまだ50歳」なのか「もう50歳」なのかというと、個人的には「もう50歳」という感じですかねぇ。
高齢者の性格タイプ5分類
この本の中で気になったのは、骨や筋肉の老化よりも「感情の老化」でした。
その中で示された「高齢者の性格タイプ5分類」が特に気になりました。その元ネタがこちらです。
自分はスマホなどの最新機器の扱いに関してだけなら「1. 適応型;円熟型」ですが、これはITエンジニアとして働いていたからであって、活動意欲という点ではそれほどではありません。
「2. 適応型;安楽椅子型(依存型)」の「気楽な隠居」が理想だと思ってはいますが、「3. 適応型;装甲型(自己防衛型)」に近いような気もします。
何を大切にしたいかハッキリさせる
作者が「老化とは何か?」を架空の人物・アンさんに問いかけた時に返ってきた答えが「自分が何を大切にしたいかハッキリさせること」。
これが作者が出した結論であり、そのためには「老いていく自分のカラダをゆるしてあげる」ことが必要ということ。
老化のスピードをゆっくりにすることはできても、老化自体をゼロにできるわけではないので、受け止めなければなりません。
動ける時間も体力も減っていく中で、大切にしたいことに力を入れないといけませんね。
一人旅をして改めて思ったのは、体力があるうちにしかできないこともしておきたいということ。
優先順位を付けたり、取捨選択をしたりして、大切にしたいものに注力したいと思います。