平田オリザ氏、大炎上中
最初は製造業を引き合いに出して「景気が回復してきたら増産してたくさん作ってたくさん売ればいい」、しかし客数に限りがあるライブエンタメやホテルなどの観光業はそうはいかない、という主張でした。
平田オリザ氏にとっては「当たり前のことを言っただけ」であり、そこを批判されるのは全く理解できなかったようですね。
確かに、製造設備に余力があれば「たくさん作ってたくさん売ればいい」なんですけど、実際には製造業もそう簡単に製造量を増やせません。
既に経済活動を再開しつつある中国など、海外のメーカーにシェアを奪われてしまえば、後からたくさん作っても売れる保証もない世界です。
製造業を下に見ているのではなく、演劇だけを特別だと言っているのでもなく、ライブエンタメや観光業を含めての話だという主張はわかりますけどね。
そもそも他業種を使って比較する必要があるのか?
演劇界の実態をよくわかってほしいという気持ちはよくわかります。私もIT業界の実態ネタをよく書いてますし。
でも、よく知らない他業種を単純化して引き合いに出して、自分たちは大変だという必要がなかった、という結論に尽きます。
「ライブエンタメの再開は一番最後」という事実をもっと言えばよかったのに。それで一番大変だとわかります。
炎上して言い訳をする中で、漫画家や研究者を持ち出しているあたりは、もう炎上狙いとしか思えませんね。
劇作家なら、もっと言葉に気を遣えと
謝罪会見などで偉い人がよく使う言葉に「誤解を与えた…」があります。
本意とは違うと言いたいのだと思いますが、「いやいや本音が出ただけやろ、それ」と思うことも多いですね。
平田オリザ氏も「悪意のある切り取り方」と言って、本意は違うのだとイイワケをしていますが、全体を読んでも製造業に対して誤解をしているとしか読めませんでした。
製造業を下に見ていないのはわかりますが、単純に見てるとしか思えず、そりゃ反論もされるでしょう。
「月に60〜70万の収入、家族がいるからそれくらい必要」とさらりと発言しているあたりは、若干の浮世離れも感じます。
平田オリザ氏の発言で1番違和感を感じたのは、月に60〜70万の収入、家族がいるからそれくらい必要ですよね。それがなくなってしまっている。というくだり。製造業やサービス業で60〜70万の収入の人がどれくらいいるのか、反発くらうだろうなあと思っていたら、文字起こしではカットされてた。 https://t.co/Oq1WbM2eX6
— T kiyo (@kiyosan) 2020年5月1日
不用意な発言をする政治家も目立ちますけど、劇作家は言葉のプロなんだから、一連の発言はちょっとお粗末に感じます。
劇作家だからこそ、何かと比較したり比喩を使って表現をしてしまうのだと思いますけど、比較に選ぶものを間違えすぎましたかねぇ。