「結婚意向あり」は4年前より減少
10~40代の結婚していない男女に、将来の結婚意向について聞いたところ、「とてもしたいと思う」「まあしたいと思う」の回答合計は64%と約6割になりました。前回調査の72%より9ポイントと大きく減少しました。
新型コロナ流行直前と直後で同じアンケートを取っていれば、 新型コロナが及ぼした影響がはっきりわかりますが、これは4年間の変化も入っているのでなんとも言い切れません。
もちろん新型コロナの影響も入っているのは間違いないと思いますが。
「将来、結婚したいとは思わない」と言う人が増えていることだけは、間違いないと思います。(敢えてCM風の言い回しにしています)
「希望出生率1.8」はまだあるのだろうか?
政府は少子化対策の一つの目標として「希望出生率1.8」を掲げていました。
大雑把に言うと、「いずれ結婚するつもり」と答えた未婚者が9割いて、結婚した場合に生まれる子どもが平均2人になるということから、「0.9×2=1.8」という計算です。
「いずれ結婚するつもり」と答えた未婚者が本当に9割もいるのか疑問だし、いたとしても全員結婚できるとは思えないし。
それは2015年の生涯未婚率のデータで、女性は14.1%という数字から見てもわかることです。(男性は23.4%)
このアンケートでは40代以上の意向も入っているので、20代女性の「結婚意向あり」だけを見ると77%(2016年は84%)です。
出生率はよくて1.5くらいにしかならないのかなーという印象です。
それより新型コロナのまん延で下がるリスクが高まっていると言えそうですよね。
年収800万円以上になると結婚したくなくなる?
年収が一定レベル以上(男性は800万円以上)になると、結婚の意向が下がるという傾向が興味深いところです。
これは、ある程度の年収をもらっている人は、年齢層も高くなるので、「結婚はもういいや」になっていることが考えられるのが一つ。
もう一つは、結婚したくない理由のトップが「ひとりの方が自由/気楽だから」であるように、お金があればより自由でより気楽に生きていけるからでしょうか。
高年収の結婚相手を探している女性にとって、そもそも高年収の独身男性が少ない上に、結婚意向が低いとなると、ダブルでハードルが高いので大変ですね。