退職金をまとめて投資した人の末路
まとまったお金が一度に入ると、動かずにはいられない・使わずにはいられない気持ちはわからないでもありません。
人生の中で、まとまったお金を手にする機会は、退職金と遺産相続くらいですしね。
宝くじで大当たりとか、仮想通貨で億り人とか、極々稀な例もありますが、ほとんどの人にはありえないことです。
人生で初めての経験なので、浮かれたり浮足立ってしまうのはしょうがないのかな、と。退職金が入ると銀行などから営業がかかってきますし。
投資はそれまでに少しやっておいて、痛い思い・美味しい思い両方経験しておくと、少しは冷静に対応できるかもしれません。
「まとめ買いは浪費に繋がる」論と同じ
投資に限らず、まとまったお金が入ると何か大きな買物をしようとしたり、気持ちが大きくなって贅沢・散財をする人もいます。
「まとめ買い」をすると、「いっぱいあるからいいや」と必要以上のペースで消費・浪費してしまうからダメ、という論理と同じですね。
でもちょっと待って欲しい。「まとめ買い」に罪はないんです。「まとまったものがあると、つい浪費する」心の弱さが問題なんです。
きっちり管理ができる人ならまとめ買いは節約に効果を発揮します。もちろん、管理には時間も労力も、さらには置き場所も必要なので、誰にでもできることではありません。
でも、できる人はここまでやってるのがわかる例は、poohさんのブログにありました。
ご本人が「特殊例」とおっしゃっている通り、ここまでできる人は少ないでしょうけど。
退職金は年金方式で受け取った方がいい?
「まとまったものがあると、つい浪費する」人にいきなり性格を変えろと言っても無理な相談です。
それなら、退職金は一時金ではなく年金方式で受け取った方がいいですね。可能ならば、ですけど。
でも、税金を考えるとおそらく一時金の方がおトク。
一時金受け取りの場合、40年間勤続なら2200万円までは税金がかかりません。
一部の人は「雇用の流動性」が必要だと言いますが、長期で同じ会社に正社員として勤続して退職金をもらった方が税制的に得な仕組みが残ったままではねぇ。
2000万円もらって無税なのだから、退職金を貰える人と、貰えない人との税金格差とも言えますね。
一方、年金受け取りでは他の公的年金の金額次第で税金かかりますし、社会保険料も上がってしまうのかな?
今の制度上は一時金で受け取るのがおトクです。まとまった退職金を受け取れる人は、その時に備えて無駄遣いをしないよう心を鍛えておくべきかも。