「昭和のサラリーマンやりたかった」
昭和の労働環境と言えば、土曜も半ドンで働いたり(学校も半ドン)、残業だって多かったので特に良かったわけじゃないと思います。
ただ、経済成長期で会社が成長していれば、とにかく前に進むだけで良くなっている実感が得られたかもしれません。
それで給料が増えて実生活が豊かになっている実感が湧いていた時代ですねぇ。
昭和の「豊かになっていく実感」
昭和の頃にあったのは、「一部のお金持ちしか買えなかったものが、自分も持てるようになる」ことで得られる豊かさの実感ではないかと。
例えばカラーテレビなどがその典型で、昭和40年代はじめの頃は大卒初任給の数倍の価格でした。
大卒初任給が増えていった一方でテレビは大量生産で安くなり(物価ほど上がらず)、一家に一台の時代になりました。
1950年代後半に白黒テレビと並んで「三種の神器」と呼ばれた洗濯機・冷蔵庫なども同様です。
1960年代の「新三種の神器」(カラーテレビ ・クーラー ・自動車)に続く「新新三種の神器」が広まらなかったのは、普及する製品がもはや「買おうと思えば手が届く」ものばかりだから。
もしくは、携帯電話のように最初は憧れであっても、普及が始まると一気に価格が下がって誰でも手に入るようになったり。
さらにはスマホやパソコンなどを買うのはお金の問題じゃなく、使いこなせるかどうかですからね。
かつての「三種の神器」のような「努力すれば手が届く夢の商品で、豊かさや憧れの象徴」はもう存在しなくなりつつあります。
皆が同じものに憧れて欲しがる時代でもなくなりましたし。
「努力すれば手が届く」はわかりやすい目標
目標設定をする時に、短期・中期・長期それぞれの目標を立てると良いと言われます。
長期の目標だとどこまで達成できてるかわかりにくくて続かないし、短期だけでは方向性が見えなくなります。
「努力すれば手が届く」という目標があって、それが働く意欲に繋がっていた時代かもしれませんね。
毎年給料が増えていた時代で、物価もそれなりに上がっていましたが、「三種の神器」は普及機で物価や賃金にの上昇に対しては相対的に下がっていたのも大きい。
でも、もうそんな時代ではありません。昭和のような時代はやってきません。
自分で「努力すれば手が届く」目標設定をうまくやるしかないですね。賃金は上がりにくい時代ですが…