還暦人のうち貯蓄1億円以上は7.3%
全回答者(2,000名)に、現段階の貯蓄金額(配偶者がいる場合は夫婦2人分)を聞いたところ、昨年と同様、「100万円未満」(20.8%)に最も多くの回答が集まったほか、「100~300万円未満」(11.6%)や「500~1,000万円未満」(12.0%)、「1,000~1,500万円未満」(11.9%)、「3,000~5,000万円未満」(9.9%)などに回答が集まり、平均額は3,078万円でした。
インターネット調査なので、かなり高めに出ている(貯蓄が少ない人が答えてない)可能性があることは念頭に入れておいたほうがいいと思います。
また、「今年還暦を迎える」なので、既に退職金を貰ってる人と、これから貰う人がいるので、それで貯蓄金額は大きく変動するはず。
貯蓄額の平均は3078万円ですが、「1億円以上」と答えた人も7.3%。その中で「3億円以上」とか「5億円以上」がどれくらいいるのか気になります。
ただこれも自分で一から資産を築いた人もいれば、遺産相続で増えた人もいるでしょうけど。
一方、中央値でみると…
平均3078万円と聞くと、大半の人が「老後2000万円問題」で悩まなくて済むように思えますが、もちろんそんなことはありません。
2020年のデータでは1000万円以下の人が49.6%、2019年のデータでは50%を超えるので、中央値は1000円付近にあるとみられます。
単身ならともかく、夫婦2人ではちょっと心配かもしれません。
アンケートに答えた人の中に、前澤友作氏みたいな資産家がいると平均値が一気に上がってしまうので、平均でみても意味がありませんね。
ネット・スマホに慣れ親しんだ世代に入っていく
このアンケートは毎年60歳になる世代にアンケートを取っているので、時代の移り変わりが出ていて面白いですね。
スマホへの依存度が増しているのは、この世代は「IT音痴」ではなく、30代・40代くらいから仕事でもプライベートでもPCや携帯・スマホに慣れ親しんできた人が多いからでしょう。
これから生涯未婚者も増えてくるので、単身者と既婚者で分けたデータがみたいです。