「記名してあるなら押印は必要ない」が58.7%
続いて、署名した書類や記名されている書類などに、捺印・押印は必要だと思うかについて聞きました。
58.7%の方が「必要だと思わない」と回答しました。
待て待て待て待て!
「署名した書類」や「記名されている書類」をどうして一纏めに扱っているんだよ!!
「署名」は自署によるものであって、いざとなれば筆跡鑑定などで偽造の確認が取れます。
「記名」は、自署に限らず、ゴム印や印刷等でも構いません。これに捺印・押印をして本人の意思確認が取れたとしているわけです。(念を入れる場面では登録印鑑を使用)
ゴム印や印刷だけで本人の意思確認ができたとされたら怖すぎます。
受け付けで名前を書かされる時には「ご記名ください」と言われるので、「記名=自筆」のイメージを持たれがちで誤解が多いとは思いますけどね。
でも、このアンケートの設問はちょっとねぇ…アホすぎて笑えません。
「法律が押印を求めているということは理由にならない」
そもそも、必要なのは押印ではなく「意思確認」でしかありません。
ゴム印の記名とどこでも買える三文判の押印で、意思確認できてると形式だけ整えている状況こそ本末転倒。
法律でそう決まっているものも、どんどん法改正すればいいということでしょう。
現状を変えたくない人たちは「できない理由」を探すと思いますが、河野大臣には打破してもらいたいものです。
シャチハタは「おじぎハンコ」に対応
一方、印鑑廃止で困るのは判子業界ですが、シヤチハタ株式会社はそれを早くから見越して電子決裁システム「パソコン決裁Cloud」を1995年に開発しています。
あの謎マナー「おじぎハンコ」にもアップデートで対応したとか…
いや、そこまでしなくても…って思うけど、それを求める上司がいる会社では設定で自動的に角度が付くようになっていれば手間がなくて楽かも。