新しい正月様式はどうなる?
収束の気配がみえない新型コロナウイルスの感染拡大は、日本の正月の風景も変えそうだ。各地の神社は年始の初詣を前に感染対策に神経をとがらせ、成人式を中止とする自治体も。スケートなど冬のレジャーも、対応を迫られている。
鉄道各社は大晦日から元旦にかけての終夜運転の取りやめを決めましたし、今年の初詣の人手は相当に減ると予想されます。
初詣は古来より日本で行われてきた伝統行事のように思われがちですが、現実は鉄道会社が正月の旅客を増やすために広めたものです。
絶対に三が日に行かなければならないもの、と拘る必要はないと思いますし、政府が推奨する分散参拝や歩いていける範囲にある神社に参拝でいいのではないかと。
神社やお寺では年内の参拝を「幸先詣」としておすすめしているようですが、元々ある「師走詣」じゃあかんのでしょうか?
十日戎はどうなるの?
関西以外ではあまり馴染みがないかもしれませんが、十日戎(えべっさん)の方が難しいかもしれません。
元々1月9~11日限りのイベントで、神社ならどこでもやっているわけでもないし。
なお西宮神社の恒例行事「開門神事福男選び」は、抽選で80人に限定して行う予定にしていましたが、中止となったようです。
今宮戎神社も巫女の舞(お神楽)や露天などは自粛で、分散参拝を呼びかけているので初詣と同様になるのでしょうかね。
成人式はどうなるの?
成人式は高校を卒業した後の同窓会的な側面があります。田舎だとわざわざ帰って来れない人も多いため、正月休みに成人式を行うところもあるくらいで。
成人式で集まると、みんなで飲みにいこーぜーになるので、今回ばかりは集めない方がいいでしょうね。
地元から離れて都会に住んでいる人が成人式のためにわざわざ帰省するのも推奨されませんし。
自治体が新成人を一同に集めて行う成人式は、これを機会に見直してもいいのではないでしょうか。
というのも、令和4年度から成人年齢が18歳に引き下げることになっていて、同窓会的な意味合いは薄れますし、高校単位でやってもいい。
受験(大学入学共通テスト)を目前に成人式どころじゃない18歳も多いので派手にやってられません。
2年後に向けて、「新しい成人式」を考えるいいチャンスだと思います。