デフレスパイラル加速の懸念
新型コロナでの自粛で外出やイベントに行く機会が減ったことで、アパレルの落ち込みが一番大きく、アパレル関係のデフレはしばらく続きそうですね。
アパレル関係だけならコロナによる生活様式の変化の影響のみで、あまり深刻に考える必要はないと思います。
しかし11月も全体的に消費者物価指数はマイナスなので、間違いなくデフレが進行しているようです。
これが続くとデフレスパイラルに陥るのでしょう。新型コロナワクチン接種が広まるまでの、来年いっぱいくらいは続きそうですけど…
消費者物価2%上昇できないままの理由は?
消費者物価2%上昇を目標に金融緩和を続ける日本銀行ですが、来年3月の政策決定会合を目処に点検をして結果を公表するとか。
しかし、現実問題としては「金融緩和だけでは2%の物価上昇は無理」じゃないでしょうかね。
日本の雇用環境では金融緩和は賃金の上昇に結びつきにくく、デフレ脱却にかかせない賃金上昇のためには金融緩和以外の(政府の)政策が必要。
もちろん最低賃金アップなど金融緩和以外もやってはいますが、異次元の金融緩和に比べるとどうしても弱い。
そしてこのコロナ禍で、最低賃金を上げるどころではなくなってはねぇ…
日銀にこれ以上望めない
日銀の政策は下支えになるものの、それ以上は望めないでしょう。
ETFの買い入れを今まで以上にやれば市場の歪みはひどいものになるし、そうでなくても出口が見えない政策ですし。
それ以上に、社会保険料負担の増加や消費税増税など、消費の需要が増えない(減る)環境・政策が続いていた方の影響が大きいかと。
日銀の「点検」でそこまで踏み込んだ内容を公表したら面白いけど…まぁそれはないでしょうね。
行き着く先はどこになるのやら…