アメリカの平均寿命が1年短縮
新型コロナウイルスの影響などで昨年前半の米国民の平均寿命は2019年比で1歳、黒人では2・7歳短くなったことが米疾病対策センター(CDC)の報告書で分かった。AP通信は、CDC関係者の話として「このような落ち込みは第二次世界大戦中の1940年代以来だ」と伝えており、世界最多の死者を出した米国でのコロナの深刻さと人種間の被害の不均衡があらためて示された。
アメリカの新型コロナによる死者数は50万人を超えていますから、平均寿命1年短縮という数字になるのも当然のこと。
アメリカは日本のように国民皆保険ではないので、「人種間の被害の不均衡」というよりも「収入・資産格差の被害の不均衡」なんでしょうね。
人種間で収入・資産格差があるからですけど。
逆に日本は平均寿命が伸びた?
一方2020年の日本の死亡数は、前年比9373人減(0.7%減)で、11年ぶりに減少となっているようです(速報値)。
本来なら増えてもおかしくないところですから、1万人以上が減っていることになるのかな?
呼吸器系疾患による死亡者減が最も目立つのだとすれば、一番の影響は季節性インフルエンザが激減したことのようですね。
2018年からのインフルエンザ流行の推移を見ると、2020-2021年シーズンはほぼゼロというレベルですし。
アメリカと比較すると、日本がいかに感染対策を徹底しているかがわかりますし、逆にいうと感染対策していなければ日本でも平均寿命が短縮していたかもしれないわけです。
アフターコロナも平均寿命伸びるかも
新型コロナのワクチンの接種が進んで収束したアフターコロナの時代も、マスクや手洗いなどの感染対策を徹底すれば、インフルエンザの拡大は抑えられそうです。
そうなると、日本の平均寿命は予想以上に伸びる可能性がありますね。
その結果は、年金財政の悪化という形で表れるかもしれませんし、健康保険財政はどうなるのやら…
年金財政の悪化という点では、将来的に出生数減の方が大きな影響を及ぼしそうですけど。